【保存版】現代文の独学勉強法を東大生が完全解説!定期テストもセンターも完璧!

皆さんこんにちは、東大BKKです。

現代文勉強は独学でOK?

具体的にどういう勉強法があるの?

こんな高校生・受験生の疑問に答えます。

この記事では現代文の勉強法をテーマに解説していきます。

定期テスト、センター試験など目的別に勉強法を解説しているので、

これを読めば、現代文の勉強法については完璧です!!

この記事が3、4分でサクッと読めます!

現代文の勉強は独学で問題なし

現代文の勉強は独学で問題ありません!

現代文の勉強は定期テストから東大二次試験まで全て独学で対応できます!

その理由は現代文の科目上の特性にあります。

現代文は、受験生のあなたの「考える力」を問う科目のため、塾や予備校で教わる小手先のテクニックは何の意味も持ちません。日頃から深く物事を考え、日本語に親しんだ受験生が高得点を取れる科目なのです。

現代文を得意にするには、日々本を読む習慣をつけ、そしてたくさんの問題演習を積み、いわば現代文の地肩をつけることが一番です。そしてこの地肩をつける作業は十分独学でもできるのです!

この記事では、受験生のあなたが独学で現代文を勉強するためのとっておきの勉強法、そしておすすめの参考書を紹介していきます!

とにかく読解力をつけよう

受験では、できるだけ速く課題文を正確に理解する力(=読解力)が必要です。

現代文の文章は基本的に、課題文を一度最後まで読んだ後、設問に目を通して課題文を参照しつつ設問に答えるという解き方をします。

そのため、最初の課題文を一度最後まで読む段階で、できるだけ時間を使わないで正確に読み取ることが求められるのです。

読解力をつけるためには、高1・高2の早い段階から読書をする習慣をつけましょう。その際、大学入試において頻出かつ読解力の差が出やすい評論文を読むことをおすすめします

読書を習慣にすると、段々と速く文章を読むことができるようになる上、文章におけるポイントとなる部分を把握する力がつきます。

評論を選ぶときはできるだけ様々なジャンルの本を読むようにしましょう。評論には読解の助けになる前提知識があり、様々なジャンルの前提知識を把握することが大切です。前提知識の習得は、速く正確な読解のためにとても重要です。

答案作成能力を鍛えよう

入試の現代文において最も差が出る設問は記述問題です。配点が大きい上、受験生の読解力の差が如実に表れるためです。

記述問題の答案を作成する際、必要な力は次の2つです。

1つ目は解答のポイントを拾い集める力です。記述問題には、出題者によって解答におけるポイントを3〜5個設定されていて、答案の中でポイントが1つ含まれるごとに加点又は減点するという方式で採点されることが多いです。

そのため、過不足なくポイントを拾い集める力が必要なのです。この際大切なのは、先ほど触れた読解力です。最初に課題文を一読するときに、どれだけ課題文の内容が頭に入っているかがキーとなるのです。

2つ目は記述力、つまりは自分が表現したいことを正確かつ簡潔に答案に表現する力です。記述問題においては拾い集めたポイントを正確に答案に記さなければなりません。

また、字数制限があることが多く、簡潔に答案をまとめる力も必要となります。

記述問題はまぐれで正解することはあり得ませんし、解答のヒントが少ないため受験生の実力が現れます。

短期間で伸ばす!定期テストの現代文独学勉強法

定期テストの勉強法は受験のための現代文の勉強とは異なります。定期テスト対策としては以下の3点をおさえてください!

  • 試験範囲の課題文を読み込もう
  • 授業ノートの内容を覚えよう
  • 漢字・語彙問題が出題される場合は正確に暗記しよう

試験範囲の課題文を読み込もう

定期テストでは出題される課題文は授業で扱ったものに限定されていることが多いです。試験範囲の課題文に関しては、文章の流れを暗記してしまうくらいまで読み込みましょう。

定期試験本番では、出題文に目を通さずにいきなり設問を解き始められるようにしてください。

授業ノートの内容を覚えよう

授業ノートの内容は正確に暗記してしまいましょう。

定期試験の解答のポイントは授業ノートに隠されていることが多いです。なぜなら、授業ノートには定期試験の出題者である先生が重要だと思ったポイントが記されているはずだからです。

漢字・語彙問題が出題される場合は正確に暗記しよう

定期テストで漢字や語彙などの知識系の問題が出る場合は一問も落とすことができません。

定期テストの漢字や語彙の問題はおそらくそんなに広くない限られた範囲から出題されるので、しっかりと暗記しましょう。

ここまで、いくつかの定期テストの勉強法を紹介しましたが、定期テストの勉強法は受験には直結しません。受験期になったら定期テストの現代文は、ハッキリと言ってしまえば受験の邪魔です。

定期テスト対策をするか迷っているという受験生は「受験生に定期テストは邪魔!勉強すべきでない3つの理由を東大生が解説」を参照してください。

受験生に定期テストは邪魔!勉強すべきでない3つの理由を東大生が解説

【大学受験】センターの現代文独学勉強法

センター試験の現代文の勉強法・解き方は、少し二次試験や私大入試の現代文と違う部分があります。

読解力をつけよう

この点はどの現代文の勉強にも通じることで、センター試験の現代文においても必要です。

独学独学

センター試験においては速く正確に課題文を読む力が特に大切なのです。

できるだけ高1・高2のうちに本を読む習慣をつけ、読解力を身につけましょう。

センター流の記号問題の解き方を身につけよう

センター試験の現代文の記号問題の解き方にはコツがあります。コツを身に付けることが大切です。

ここでは、解き方のコツを紹介したいと思います。

記号問題の解き方は原則消去法です。間違った選択肢を1つ1つ消去していき、最後に残った選択肢を答えに選びましょう

センター試験の記号問題の間違った選択肢には大きく次の2パターンがあります。

  • 課題文中で触れられていない選択肢

選択肢中に課題文で触れられていない内容がある場合、その選択肢は間違えです。

  • 課題文中で触れられている内容ではあるがそもそも設問で聞かれていることの答えになっていない選択肢

設問で聞かれていることの答えになっていない選択肢は間違えです。例えば、「デザインAの狙いについて答えなさい」という設問に対し、「デザインBの狙い」を答えてしまっていたり「デザインAの長所」を答えてしまったりと的外れの内容を言っている選択肢です。

このパターンの選択肢は、課題文の内容自体には一致していることが多く、引っ掛けられてしまうことが多いです。

この2パターンの間違った選択肢を消去するだけで、答えの選択肢の候補を1つか2つに絞ることができます。

また、センター試験の記号問題の解答のポイントは前の設問の傍線部から次の設問の傍線部までの間にあることがほとんどです。例えば、設問5の解答のポイントは、設問4の傍線部と設問6の傍線部の間にあります。

演習を積むことでこれらのコツを身につけてください。演習を積むことで、20分以内という限られた時間内に、正確に解くことができるようになります。

センター試験の詳しい勉強法については「センター現代文の解き方・コツを現役東大生が解説!8割取る勉強法は?」も参考にしてくださいね。

センター現代文の解き方・コツを現役東大生が解説!8割取る勉強法は?

独学で現代文を勉強する場合の必携参考書一覧

東大生筆者の経験から、現代文の勉強に必要な参考書を5つ紹介します!

  1. 高校生のための現代思想ベーシック ちくま評論入門(筑摩書房)
  2. 高校生のための現代思想エッセンス ちくま評論選(筑摩書房)
  3. 大学入試センター試験実戦問題集国語(駿台文庫)
  4. 現代文 標準問題精講(旺文社)
  5. 入試精選問題集 現代文(河合出版)

高校生のための現代思想ベーシック ちくま評論入門(筑摩書房) おすすめ度:★★★★★

受験に頻出の評論をこれから学ぶ高1・高2の受験生におすすめの参考書です。問題集ではなく、教科書のように課題文と解説と数問の確認問題が載った形式となっています。

入門書としてはかなりハイレベルですが、現代文の力は難しい課題文と格闘してこそ得られます。ついつい自分のレベルに合った取っつきやすい参考書を選びがちですが、ぜひ『ちくま評論入門』で実力をつけましょう。

分量多め
網羅性私大まで網羅
難易度
おすすめ時期高1〜高2夏
おすすめ度★★★★★

高校生のための現代思想エッセンス ちくま評論選(筑摩書房) おすすめ度:★★★★★

最高難度の参考書です。『ちくま評論入門』にある程度対応できたら、『ちくま評論選』に進みましょう。

『ちくま評論選』には明らかに入試レベルを凌駕した課題文も掲載されています。ですが、ハイレベルな課題文と格闘した経験は必ず、入試に生かされます。

この参考書は高3夏ぐらいまでに終われば十分です。高3夏以降に問題演習を始めたとしても『ちくま評論選』で実力のついたあなたは、すぐに結果が残せるはずです。

もし『ちくま評論選』の内容を完全に理解できれば、あなたの現代文の力はすでに東大レベルを超えているでしょう。

分量多め
網羅性テストに関係ない範囲まで網羅
難易度超難
おすすめ時期高2夏〜高3夏
おすすめ度★★★★★

大学入試センター試験実戦問題集国語(駿台文庫) おすすめ度:★★★☆☆

センター向けの教材です。駿台のセンター模試の過去問から構成されています。センター試験の現代文の対策は、センター形式の問題の演習を積むことです。

大問1題を20分以内で、かつ正答率8割以上を目標に取り組んでください

分量少なめ
網羅性センター8割レベル
難易度
おすすめ時期高3秋〜センターまで
おすすめ度★★★☆☆

現代文 標準問題精講(旺文社) おすすめ度:★★☆☆☆

二次試験や私立大学の入試向けの問題集です。記号問題や記述問題などの総合的な対策にはおすすめです。

記述問題が増えつつある大学入試の動向を踏まえ、骨太の読解力・記述力が身につけられるよう、設問を記述式中心のオリジナルの設問が掲載されています。また、名門開成学園の教諭による丁寧な解説も魅力です。

分量多め
網羅性私大まで網羅
難易度
おすすめ時期高3夏〜高3秋まで
おすすめ度★★☆☆☆

入試精選問題集 現代文(河合出版)おすすめ度:★☆☆☆☆

こちらも二次試験や私立大学の入試向けの問題集です。『現代文 標準問題精講』より記号問題が多い構成となっているので、自分の志望校の問題傾向と照らし合わせて選びましょう。

問題数が25題と少なく、2週間〜1ヶ月ほどで終わらせることができます。

分量少なめ
網羅性私大まで網羅
難易度
おすすめ時期高3夏〜高3秋まで
おすすめ度★★☆☆☆

東大現代文の勉強法

最後に東大BKKなので、東大現代文の勉強法についても触れておきます。

東大現代文は漢字問題以外の全ての問題が記述問題で構成されていて、受験生の現代文の実力が表れやすい形式となっています。また、当然ですが問題作成者の頭がめちゃくちゃ良いため、課題文がしっかりと読み取れているか正確に測る良問が毎年出題されます。

ですが、東大現代文の勉強法も通常の現代文の勉強法と基本は変わりません。前述した以下の2点ができているのか、実力をシビアに測られます。

  • とにかく読解力をつけよう
  • 答案作成能力を鍛えよう

そして、東大現代文においては

  • 入念な過去問研究

が大切です。東大現代文には一定の傾向があり、出題者の意図を知ることで正確に解答の方向性を定めることができ、的外れな記述をしてしまうことを防げます。

これらの具体的内容を含め「東大現代文の勉強法と参考書リスト【林先生の授業を受けましょう】」で詳しく解説しています。

東大現代文の勉強法と参考書リスト【林先生の授業を受けましょう】

まとめ

今回は現代文の勉強法について解説しました。

現代文は日頃の勉強習慣や読書習慣が問われる科目で、付け焼き刃では対策することができません。

早いうちから対策することで、現代文を得意科目にし、他の受験生に差をつけましょう!

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