センター地理bで9割・満点取る勉強法を東大生が解説!おすすめ参考書も

皆さんこんにちは、東大BKKです!

センター地理Bの勉強法を教えて!」「センター地理bに使えるおすすめの参考書や問題集は?

こんな疑問に答えます。

この記事ではセンター地理Bをテーマに解説していきます。

試験の概要・出題傾向から勉強法・参考書まで解説しているので、

これを読めばセンター地理に関しては完璧です!

記事は3~4分で読み終わります。受験生の皆さんのお役に立てれば幸いです。

目次

センター地理bの概要・特徴

センター地理、大半の受験生が受験するのは正式には地理bになります。

簡単な特徴として、

  • 暗記だけでは解けない問題が多数
  • 地名などを直接問うものは少なめ
  • 体系的な理解ができれば7割〜8割は簡単
  • 他の科目に比べて9割以上がかなり難しい

という特徴があります。

日本史や世界史は覚えれば覚えるほど、点数が上がっていくので、言ってしまえば暗記という「単純作業」で対策ができます。

しかしこの、センター地理Bで本当に高得点(=9割以上)を取ろうと思うと、暗記以上に問題慣れであったり、その場で考える地理的思考力が必要になってきます。

センター地理bの試験時間

センター地理Bは「社会」として他の社会の科目と一緒の時間帯で試験が実施されます。

試験日はセンター試験の1日目で、文系だと9:30~11:40分、理系だと10:40~11:40分で実施されます。

センター地理Bで見てみると、試験時間60分というのは少し不安な時間です。というのも、熟練した人だと日本史・世界史は30分程度で解き終わりますが、地理は40~45分程度はかかってしまうからです。

迷う時間が長くなると後半に影響が出てくる可能性があるので、注意しておきたいポイントです。

センター地理bの平均点

センター地理Bの2019年度センター試験の平均点は62点でした。

他の社会の科目を見てみると、

  • 日本史B・・・63.5点
  • 世界史B・・・65.3点
  • 倫理・政治経済・・・64.2点

となっているので、ほんの少しですが地理Bが若干低い点数になっています。

(出典:大学入試センター

次にここ10年のセンター地理Bの平均点を見てみましょう。

  • 2010年・・・65.1点
  • 2011年・・・66.4点
  • 2012年・・・62.1点
  • 2013年・・・61.8点
  • 2014年・・・69.6
  • 2015年・・・58.5
  • 2016年・・・60.1点
  • 2017年・・・62.3点
  • 2018年・・・67.9点
  • 2019年・・・62.0点

10年分をまとめると、平均点は60点台前半です。

年度によって急に難易度が変化する年があるので、要注意です。

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センター地理Bの出題分野と傾向

センター地理Bの出題分野ですが、他の科目と同様にほぼ固定されています。それが以下の6つ。

  1. 自然環境と自然災害
  2. 資源と産業
  3. 生活と都市
  4. 地域の地誌
  5. 複数国家の比較地誌
  6. 地域調査

簡単に中身を説明すると、

  1. 自然環境と自然災害・・・世界の自然環境について(word:ウラル山脈・熱帯低気圧)
  2. 資源と産業・・・産業・資源と国家を関連させる問題(word:ベトナム→コーヒー豆の生産第二位)
  3. 生活と都市・・・宗教や人口ピラミッド(word:フィリピンはキリスト教が主宗教)
  4. 地域の地誌・・・東アジア・東南アジア・地中海沿岸などの地域の地誌
  5. 複数国家の比較地誌・・・2019年度はウクライナとウズベキスタン
  6. 地域調査・・・地形図の読解

となります。

若干形式が変わることはありますが、基本は概ねこれです。

配点は14~18点の間なので、どの問題が重要ということはなく全ての題問で万遍なく回答できることが必要になってきます。

センター地理Bの勉強法|8割を確実に取る!

センター地理Bを語るときに多くの人が、

「暗記だけでは対応できない。地理的思考力が必要なのだ。」

と語ります。

しかし「地理的思考力」なるものは結局、基礎的な事項が暗記できている状態でないと身につかない力です。

簡単な例で説明すると、野球のバッティング技術・フォームばかりを学んでいる身体がヒョロヒョロの野球選手です。確かに一流になるためには技術が必要なのでしょうが、そもそもの筋肉が備わっていない身体では結果が出るはずがない。

このような状態が、いきなり「地理的思考力が大事なんだ!!」と言って問題演習ばかりする学生に起きています。

結論ですが、センター地理Bのレベルなら暗記で8割は楽勝です。なので8割を取りたいという人はとにかく地理用語の暗記を今すぐ始めるべきです。

実際に東大生の筆者も受験生時代は地理のインプット本・暗記本を読みまくって、7割後半〜8割が取れるようになり、その後問題演習をしているうちに結局本試験でも9割を越えることができました。

ここからはまず、8割を越えるための勉強法を解説していきます。下記に従って説明していきます。

  • インプット本1冊で鬼暗記
  • もう1冊インプット本で鬼暗記
  • データ集などを解く
  • センター地理過去問集を解きまくる

インプット参考書1冊で鬼暗記

まずは1冊を使って、系統地理と地誌を高速で覚えます。

ここで覚えるべきは細かいデータなどではなく、大まかな地理の概要です。

このインプット参考書におすすめなのが、「センター地理Bの点数が面白いほど取れる本」です。

センター地理Bの点数が面白いほど取れる本

このシリーズは表紙が表紙ですが、参考書としての完成度はめちゃくちゃ高いです。

初学者用の参考書としては完璧で、重要事項には装飾が施されているので、とりあえずまずはこの本を1周してください。

センター試験対策は12月中旬以降という東大などの国立大学受験生もいますが、こと地理Bに関してはもう少し早めの対策をした方がいいと個人的に感じます。11月頃にはこの参考書はやっておきたいところ。

もう1冊インプット参考書で鬼暗記

さらに、もう1冊を使ってインプットを強化します。

村瀬の地理Bをはじめからていねいに

この問題集も読みやすいので、サクッと1周しましょう。

これを読み終われば、ある程度の地理Bの基礎・基本は無理やりですがインプットされます。

データ集などを解く

地理B統計・データの読み方が面白いほどわかる本

地理B超重要問題の解き方

「では、センター試験過去問に・・・」

といきたいところですが、もうワンクッションだけ。

上記の画像の参考書をやっておきたいところです。

頻出の分野・データや、回答を導くまでの頭の使い方が書かれているのでこれで「どのように回答していくか」を知りましょう。

センター地理過去問集を解きまくる

ここまでやれば、後は過去問を解きまくるだけです。

過去問を解くごとにできなかった問題は自分のノートにまとめる、というような工夫もぜひしてほしいところです。

おそらくこれまでのステップをしっかり踏んだ人なら、初見で過去問を解いても確実に7割は取れます。

復習を真面目にやりながら過去問演習を10年もやっていれば、必ず80点は超えるようになります。

後は本番まで演習を継続していけば、8割ごえもなんら難しいことではありません。

>>センター地理を突破する勉強計画の作り方はこちら!

センター地理Bで9割・満点を取る勉強法とコツ

はじめに言っておくと、センター地理Bで9割以上取ろうと躍起になるのはあまり推奨しません。

なぜなら圧倒的にコスパが悪いからです。

センター試験で苦手科目が地理以外にある人はそちらの科目をやった方が全体としての点数は上がると、筆者は感じます。

「もう他の科目も9割越えは確実で、あとは地理ぐらいなんだ」

という人はぜひ、地理Bでの高得点を狙ってみましょう。

センター地理Bで9割・満点を取る難易度

センター地理Bで9割・満点を取るのはどれくらいの難易度なのか計算してみます。

平均点62点、標準偏差15だった平成29年度センター試験だと、

  • 90点・・・偏差値68.0
  • 100点・・・偏差値74.5

となります。

偏差値早見表

偏差値68だと上位4%、74だと0.8%ということになります。

つまり100人受験して90点以上は4人しかいないということになります。

東大受験生なども含む全体での割合なので、地理Bで9割overを取るのはかなり難しいことが分かります。

センター地理Bで9割・満点を取るためには?

結論ですが「地理的思考力」をつけるしかなく、そのためにも

  • より細かい事象の暗記
  • さらなる問題演習

の2つが必要になってきます。

赤本や予備校の過去問で演習しながらも、インプット本で随時知識をアップデートさせていくという戦略で勉強しましょう。

しかしどんなにインプットしたり問題慣れしたりしても、必ず迷う問題が出ます。

熟練した人でも3問くらいは悩むと思います。なので、結論満点を取るには勘・運が必要です。

他の科目にも言えるのですが、センター試験はやはり勘・運を味方につけることなしに、満点を取るのは難しいです。

センター地理に限らずセンター試験は9割を目標としたいところです。「【保存版】センター試験で9割とる勉強法を東大生が徹底解説!対策はいつから?」で東大生流のセンター9割勉強法をマスターしちゃいましょう!

【保存版】センター試験で9割とる勉強法を東大生が徹底解説!対策はいつから?

地理の勉強を後回しにせず計画的に勉強しよう

センター地理では地理的思考力が大事と言われますが、それは地理に関する基本的な知識があることが大前提です。

そのため基本的な知識は早めに覚えておくようにしましょう。

なかなか地理に勉強時間をかけることができず、結局センター直前になっても暗記事項が終わっていないと、地理でとても足を引っ張られてしまいます。

そうならないためにも地理のような社会の暗記科目は計画的に勉強しておくようにしましょう。

この時期までには基礎知識を完璧にしてくというような、長期的な勉強法ができる人こそが受験で合格を勝ち取ることができると僕たちは考えています。

長期的な勉強計画の立て方をまとめた教材もあるので、まだ勉強計画を作っていない人はぜひ作ってみてください。

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センター地理 勉強法・コツ・対策一覧

ここでは勉強法とは別に、ちょっとしたセンター地理の点を上げるコツを紹介していきます。下記の順番で紹介していきます。

  • 時間配分
  • 解く順番
  • 注意すべきこと

時間配分

まずは時間配分ですが、見直しの時間を15分は作りたいので45分で6題を解き切る計算です。単純に計算して1題7~8分。

なので、1問あたりの計算に換算すると1問1分を目安に解いてきましょう。

問題演習をする中で45分以上かかった場合は明らかに、「迷いすぎ」です。

迷った問題はしっかり確認して復習する癖をつけてください。

解く順番

筆者は最初から解いていました。

少なくとも時間は余るのは間違いないので、解く順番に関して工夫する必要はないです。

注意すべきこと

センター地理Bを解くことです。

毎年地理Aを解いてしまう人が一定数いるので、これだけは注意してください。

もう1点。細かい点まで問題を読むことです。言っても仕方ないですが、間違っている問題を探す問題では細かいポイントがつかれていることがあります。

問題文をよく読んで、細かい点まで確認することが大切。

センター地理Bのおすすめ参考書・問題集

参考書1.センター地理Bの点数が面白いほど取れる本 おすすめ度★★★★★

今回紹介したように、必須です。

センター試験を短期間でつめるなら、この参考書なしでは難しい。

参考書2.村瀬の地理Bをはじめからていねいに おすすめ度★★★★☆

こちらの参考書もいい参考書です。

系統地理編・地誌編の2種類あります。読書感覚で読めるのがいいポイント。

参考書3.地理B統計・データの読み方が面白いほどわかる本 おすすめ度★★★★☆

こちらも今回紹介しましたが、頻出の問題に関するデータが掲載されています。

こちらで頻出の統計・データを暗記すると、点数アップになるのは間違いないです。

参考書4.地理B1問1答 おすすめ度★☆☆☆☆

センター地理Bには暗記が必要なのは間違いないですが、1問1答のような単純な用語暗記が必要と言っているのではないことは、ここまで読んでくださった人ならおわかりかと思います。

日本史・世界史ならともかく、地理で1問1答を購入するのは愚行です。

参考書5.地理B赤本・過去問 おすすめ度★★★★★

おすすめというより、赤本なしに勉強はできません。

最低でも10年分は解いておきたい所です。20年も前まで遡るとデータが違っていたりするので、その点だけは要注意です。

参考書6.地理B 各種予備校模試の過去問 おすすめ度★★☆☆☆

今回解説したとおり、9割ごえ、満点を狙う受験生はやってもいいでしょう。

しかし8割ぐらいでOKという受験生にとっては、予備校の模試まで解くのはやりすぎな印象があります。

その時間で他の科目を解いている方が、「コスパ」がいい可能性が高いです。

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センター地理b攻略法 理系向け

センター地理は理系の国立受験生におすすめです!地理は世界史・日本史よりも暗記量が少ないため、センターでしか使わない社会科目に時間をかけられない理系受験生でも戦いやすい科目だからです。

理系の受験生は高2までに一通り終わらせて、センター2ヶ月前から復習しつつ過去問演習を積むというやり方がおすすめです。センター地理の傾向をつかむために、過去問は5年分以上やりましょう。

まだ、社会をどの科目で受験するか決められていないという場合は「社会選択は世界史・日本史・地理どれがおすすめ?現役東大生が徹底解説!」を参考にしてくださいね。

センター地理b攻略法 東大生向け

当サイトは東大BKKとして東大生が受験情報を発信しているので、東大受験生向けにセンター地理Bを解説しておくと、

センター地理Bは85点くらいでOKです。文系なら二次試験対策をしていると思うので、8割くらいは取れる実力はあるでしょう。

そもそもセンター試験はそんなに大切じゃないですし、センター地理Bは80→90が大変な科目でもあるので、地理Bはあまり気にせず「全体の得点を最大化」することを考えたらOKと思います。

また、東大地理受験者はこちらの記事も必読です↓。

東大地理で7割/40点overを取る!東大地理偏差値70が教える勉強法

東大地理で7割/40点overを取る!東大地理偏差値70が教える勉強法

センター試験廃止後のセンター地理について

結論、何も心配しなくて大丈夫です。

センター試験廃止で2020年以降変わるのは、英数国の一部だけです。

社会に関しても変わるとされていますが、現状変更点はありません。

「センター試験廃止!!」

とメディアで報道されるので、完全になくなると思っている人もいるかもしれませんが心配ありません。

センター試験廃止問題については「2020年センター試験廃止問題|新テストの変更点を東大生が解説!」で解説しています。

2020年度センター試験廃止問題|新テストの変更点を東大生が解説!

まとめ

今回はセンター地理Bをテーマに解説してきました。

結論ですが、

  • 鬼インプット
  • 頻出分野のデータ・統計暗記
  • 過去問演習10年

これをやれば確実にセンター地理B8割は確実に狙えます

「地理的思考力」という魔法の言葉に騙されないで、皆さんはコツコツと勉強していってください!

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