世界大学ランキング2020|日本の大学は?東大生が日本の教育を考える

皆さんこんにちは、東大BKKコンテンツ編集部です!

この記事では世界大学ランキング2019とランクインした日本の大学などを紹介します。

下がり続けている日本の順位について思うところもまとめました!

記事は2~3分で読み終わります。この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

世界大学ランキング上位10校

出典;times higher education2019

世間的に有名なハーバード大学は以外にも6位です。オックスフォード大学が2019年度は1位で、2018年度も同大学が1位でした。

世界大学ランキング:上位の日本の大学50校

2019年度の世界大学ランキングにおける、日本の大学ランキング上位50校をまとめてみました。

出典:times higher education2019

日本の大学のトップは東大ですね。42位です。続いて京都大学までが世界大学ランキング上位100校の中にランクインしています。

また、日本の大学ランキングの上位は国立大学が独占していますね。

10年前のランキングとの比較

10年前、2009年の世界大学ランキングを見てみましょう。

 

10年前はご覧の通り、東京大学が22位、京都大学が25位にランクインしています。

そこから10年たった2019年では東大は42位、京大は65位です。

東大は?

さきほど紹介しましたが、10年前と比べると東大の世界大学ランキングは下がってきています。

2009年時点では東大はアジアの大学の中ではランキング1位でした。

しかし、アジアの大学の中での東大の地位も落ちてしまっています。

世界ランキング大学名

国名

22位Tsinghua University中国
23位National University of Singaporeシンガポール
31位Peking University中国
36位University of Hong Kong香港
41位Hong Kong University of Science and Technology香港
42位東京大学日本
51位Nanyang Technological Universityシンガポール
53位Chinese University of Hong Kong香港
63位Seoul National University

 韓国

65位京都大学日本

↑アジアにおける日本の大学のランキング2019年度版

清華大学、シンガポール国立大学、北京大学、香港大学などにランキング順位で東大は負けています。

THE世界ランキングとその評価基準

今回のランキングの引用源である、Times Higher Educationの頭文字をとって、一般的には「THE世界ランキング」などと呼ばれています。

ここまで平然とランキングを載せてきましたが、「何が基準のランキングなのか」が分からない人も多いかと思います。

項目詳細内訳配分
1教育研究者による評価15%30%
教員当たり学部学生数4.5%
学士授与数当たり博士授与数比率2.25%
教員当たり博士授与数6%
教員当たり収入2.25%
2論文引用(学問分野の違いを調整)32.5%
3研究研究者による評価19.5%30%
教員当たり研究収入5.25%
教員当たり論文数4.5%
研究収入中の公的資金の割合0.75%
4国際外国人教員比率3%5%
外国人学生比率2%
5産学連携教員当たり産学連携収入2.5%2.5%

出典:wikipedia

こちらが2010年度以降採用されている、世界大学ランキングの基準です。教育・論文引用・研究の割合が同じ程度で、合計で9割を占めています。

実はこの評価方法は、日本にとって不利であるとされているのです。日本の大学には日本人教員が多く在籍していて、論文も日本語で書かれたものも多く存在しています。よって、論文引用などの評価を下げています。

なので評価基準が変わればこの順位は変動しますし、東大と京大が合体すれば順位は上位20位程度には入るのではとも推測されます。

藤田保健衛生大学・藤田医科大学とは

さきほどの日本の上位の大学ランキングを見て、

「?」

と思った方もいるのではないでしょうか。

日本の大学ランキングの7位に「藤田保健衛生大学」という大学がランクインしています。

藤田保健衛生大学は愛知県豊明市にある私立大学です。2018年10月に開学50周年を迎えるに当たって、藤田医科大学という名前に改名しました。

↑藤田医科大学・藤田保健衛生大学の場所

本学は、9月26日に発表された「THE世界大学ランキング2019年版」で《401-500位》にランクインしました。初めてエントリーした昨年に引き続き2年連続のランクインとなり、本学は国内エントリー大学全体の第7位(同位)、私立大学としては第1位(同位)という結果となりました。

昨年は、国内エントリー大学全体の第11位(同位)、私立大学としては第1位という結果でした。

ランキングは、教育力、研究力、研究の影響力(論文の引用数)、国際性、産業界からの収入の5領域、13項目についてデータを収集し、総合力を評価、分析したうえで世界の大学をランキング化しており、本学は「研究の影響力(論文の引用数)」が特に高いスコアとなっています。

出典:藤田保健衛生大学公式HP

論文が評価されてこの順位にランクインしています。

東大生が下がり続ける日本の大学に思うところ

評価基準が不利とはいえ、東大は中国の清華大学などにはこのランキングで負けているという事実があります。

完全に個人的な意見で、ここからは世間の認識とは異なるかもしれませんが、

東大生でも世間一般的に普通の人が多いように感じます。というのも、筆者は地方出身だったので、東大生の実情を知りませんでした。

なので、高校生のときは「皆、学問の道に進みたい人」や「官僚になって国家を支えたい人」ばかりが東大にいるんだろうなと考えていました。

が、入学して、そういう人が大勢いるわけではないことに気づきました。「研究者になりたい」「官僚になりたい」という思いを持つことなく、普通に就職することを考えている人が多くいます。

国からの予算が減り続けていて研究者の待遇が悪く、また官僚も「官僚=高給取り」というマイナスのイメージが世間一般にあるような気がします。そうしたイメージも重なってこのような現状があるのかもしれません。

しかし、筆者個人的にはこの状況はいけないと思います。日本の教育制度に問題があるような気が。少なくとも東大生を多数輩出するような学校では、研究の道に進みたいと思う人や、官僚になりたいというような思いを持った人が出てくるような教育をするべきなのではと思います。それが優秀な生徒を預かった学校のすべき責任なのでは、とも。

しかしもちろん、個人のキャリアは個人の意思決定に基づくもので、一種の洗脳のような形になってはいけないとも思います。

ここは難しい問題だと思いますが、少なくとも「生きていくお金もなかなか厳しい」「激務なのに世間のイメージもなぜか悪い」というような本当にしょうもないことで、優秀な人材が他の業界にいってしまうのは国全体として機会損失な気がします。

 

話題がそれすぎて何を言いたいのか分からなくなってしまいましたが(笑)、

筆者の個人的な意見としては、東大や京大をはじめとした優秀な学生を多数輩出するような高校は生徒が研究などに興味を持つ教育を積極的に行っていいのではと思います!

世界ランキングの順位が上がったらOKとかいう簡単な話ではないですが、今下がり続けている日本の順位には、日本の教育・研究の領域において問題があるのは間違いないでしょう。

まとめ

今回は世界大学ランキング2019をテーマに解説してきました。

世界大学ランキングの順位が全て、というわけではありません。が、東大をはじめとした日本の大学の順位が下がっていることは真面目に考えるべきことなのでは!

と東大生の筆者も思います!

 

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