【保存版】日本史の独学勉強法を東大生が完全解説!定期テストもセンターも完璧!

日本史の勉強は独学でOK?

具体的にどういう勉強法があるの?

こんな高校生・受験生の悩みに答えます。

この記事では日本史の勉強法をテーマに解説していきます。

定期テスト、センター試験など目的別に勉強法を解説しているので、

これを読めば、日本史の勉強法については完璧です!!

この記事が高校生・受験生の皆さんのお役に立てれば幸いです。

日本史の勉強は独学で問題なし!

東大生筆者の体験から思うことですが、

日本史の勉強は定期テストはもちろん、センター試験9割も、二次試験の東大日本史までも独学で対策可能です。

さらに言えば、日本史は独学で勉強する能力がないと受験本番で良い成績を残すことは難しいでしょう。

というのも、日本史の通史が完了するのが筆者の高校では高3の10月中旬でした。

センター試験まで残り3ヶ月をきっており、この時点で、やっと問題演習を初めて古代を復習し始める、なんて状態では時すでに遅しです。

つまり、学校や塾の授業なしに日本史を独学で勉強して理解していく能力は必須なのです。

ただしもちろん、そう簡単なことではなく、

  1. 勉強のやり方
  2. 勉強する参考書

これら2つが正解に近いものでないと難しいでしょう。

この記事では、やり方・勉強法とその参考書という2点にフォーカスして、日本史の独学の勉強の仕方を解説していきます。

最初にストーリー全体をその後に知識を入れる

定期テストであれ、センター試験であれ、日本史の勉強をする上で最も重要なことは

歴史の流れ(ストーリー)を掴んでから知識を1つずつ入れていく、

ということです。

全体の概観を掴んでから具体的なことを学習していくのは、日本史の勉強のみならず他の科目でも有効で、その最大のメリットとして圧倒的に短期間で学習することができることが挙げられます。

  • どれくらい分量があるのか
  • 重要そうなポイントはどこなのか

これらを最初に理解しておくことで、全体像を掴んでから逆算して勉強計画を練ることができるのです。

日本史の話に戻ると、なので、皆さんの目標が何であれ、とにかくまずは全体の歴史の流れを掴むということから始めるのが最優先です。

まとめノートはNG?誤った日本史の独学勉強法

短期間で学ぶということを前提とした場合、多くの人がやりがちですがやるべきでない勉強法が1つあります。

そのやってはいけない勉強法が、オリジナルのまとめノートを作成することです。

なぜまとめノート作成をやるべきでないかというと、大抵の人が自己満足で終わってしまうからです。

たしかにカラフルなものを作成するのではなく、ちゃんと自分の理解を整理するまとめノートを作れれば、暗記効果はあります。

しかしそれでも、まとめノートの作成は圧倒的に時間がかかってしまうのです。

そもそもまとめノート自体は参考書に見やすいものがあることがほとんどで、やはり自己満足と言わざるを得ないものがほとんどです。

筆者も受験時代、日本史も含めいくつかの科目でまとめノートなるものを作成し、作成した瞬間は非常に理解した気になっていました。が、実際に音読しながら覚えている友達と成績は変わらなかったりして、ショックを受けたことを覚えています。

語呂合わせなどのテクニック系の勉強法は他にもありますが、とにかくまとめノートの作成は筆者はおすすめしません。

短期間で伸ばす!定期テストの日本史独学勉強法

一口に日本史の勉強法といっても、

  • 定期テスト
  • センター試験
  • 二次試験

の大きく3つのカテゴリによって、やるべき勉強法も変わってきます。ここでは最初の定期テスト向けの勉強法を解説していきます。

  1. 面白いほど取れる本、または実況中継でテスト範囲の概観を掴む

  2. 授業のプリントで細かい内容を暗記する

  3. 一問一答系でアウトプット
  4. そこから先は志望校次第

1:面白いほど取れる本、または実況中継でテスト範囲の概観を掴む

高校の授業は基本的に教科書をベースに、学校の先生が独自のプリントを作成したりして展開されていると思います。

しかし、日本史の教科書は東大二次試験にも活用されるような深い内容を掲載しており、ビジュアル的にも歴史の流れが掴みやすいとは全く言えません。同様に高校の先生が作成した授業プリントなども綺麗にまとめられていることは珍しいでしょう。

なので、まずは面白いほど取れる本か日本史実況中継を使ってテスト範囲の概観を掴みましょう。

2:授業のプリントで細かい内容を暗記する

次にやるべきは高校の授業プリントやノートでの細かい知識の暗記です。

残念ながら高校の授業内容とセンター試験や二次試験の日本史の範囲が完全一致している場合はほとんどありません。

例えば筆者の高校の場合、私立文系で日本史を選択している人もいたため、定期テストでは明らかに国立志望の人には関係ない問題も出題されていました。

なので、定期テストである程度の点数を取りたい場合は、結局高校の授業での知識を詰め込むことが必要です。

3:一問一答系でアウトプット

最後に一問一答系で知識がちゃんと身についているかをアウトプットしましょう。

日本史は漢字もセットで覚えておく必要があるのがほとんどなので、最重要事項は一度は書き起こしておくべきです。

4:そこから先は志望校次第

そしてここから先は、今記事を読んでいる皆さんの志望校によります。

というのも、先程軽く触れましたが、高校の定期テストの範囲・内容がセンター試験日本史Bや皆さんの志望校の日本史と乖離している可能性があるからです。

少なくとも筆者の場合は東大志望だったので、定期テストで出題されるような細かい文化史などは捨てていました。

国立大学は学校の成績も全く関係ないので、そこは割り切って東大の勉強をすべきと考えていました。

受験生に定期テストは邪魔!勉強すべきでない3つの理由を東大生が解説」の記事にもありますが、受験生になればなるほど定期テストは軽視していい、と筆者は思います。

【大学受験】センターの日本史独学勉強法

基本的な勉強法は定期テストと一緒

センター試験日本史といっても基本は変わらず、

全体の概観→詳細の知識→アウトプット

という流れで勉強するのは変わりません。

筆者のおすすめの流れとしては、

  1. 日本史B面白いほど点数が取れる本を1周
  2. 一度センター試験形式のものを解く
  3. 実況中継を全種類1周
  4. もう一度センター試験形式のものを解く
  5. インプットとアウトプット(問題演習)を交互に

というイメージです。

参考書を周回するときには、まとめノートは作成せずそのまま参考書に書き込んでいきましょう。

文化史など歴史のストーリーと離れたものは、別で集中的に暗記するのがオススメです。

いつ頃までに通史を終わらせるか

あくまで目安ですが、独学で高3の夏までには一度通史を終わらせておきたいです。

おそらく大半の高校が高3秋まで通史をするでしょうが、近代、近現代に関しては早めに自分で済ましておきましょう。

高3夏のセンター模試くらいから全範囲を少なくとも一度は学習している状況を作っておければ、秋以降も焦ることなく対策ができます。

センター9割overを取るのも難しくない

9割以上の点数を取るのも、センター日本史Bに限れば難しくありません。

というのも、結局センターレベルであれば、暗記で日本史の問題は全て解決するからです。

センター日本史で9割・満点取る勉強法を東大生が解説!おすすめ参考書も

という当サイト(BKK)の記事にもありますが、基本的な知識を参考書でインプットして、過去問・模試で間違えたものを逐一覚えていけば、出題されやすい問題は全て網羅できます。

そうなれば9割overは難しくない、むしろ簡単です。

*とはいえ、上記記事にある通り、「面白いほど点数が取れる本」だけでなく、実況中継や過去問を何周もする必要がでてきます

独学で日本史を勉強する場合の必携参考書一覧

ここまで、いくつか参考書名をあげて紹介してきました。

東大生筆者の受験時代に利用していた参考書集でもあるのですが、日本史の勉強に必要な参考書はこれら5つだけで十分です。

  1. 詳説日本史B 改訂版(教科書)
  2. 改訂第二版 センター試験日本史Bの点数が面白いほどとれる本
  3. 石川晶康 日本史B講義の実況中継
  4. 日本史B一問一答
  5. 山川 詳説日本史図録 第7版

もちろん他にも評価の良い参考書はありますが、短期間で日本史を学習したいのであればこれら5つを準備しておけば問題ないでしょう。

詳説日本史B 改訂版(教科書)おすすめ度:☆★★★

基本的に、教科書というものは軽視しがちです。

  • 文字ばかりでビジュアルがよくない
  • 細かい内容・応用は掲載されていない

などの特徴が日本史に限らず全ての教科書に言えそうですが、日本史においてもセンター試験までしか日本史を使わないのであれば、この教科書は必要ないでしょう。

しかし高難易度の大学、特に東大を受験するとなると話しは変わります。

筆者の経験からして、この教科書がないと東大合格は不可能です。

改訂第二版 センター試験日本史Bの点数が面白いほどとれる本 おすすめ度:★★★★★

筆者が受験時代、センター日本史対策を始めるときに何度も利用したのが、この参考書です。

それまでは高校の教科書&先生のプリントで勉強していたのですが、

  • 物語的に書かれるので、歴史を線で理解できる
  • イラストや文字の装飾など、圧倒的なビジュアルの分かりやすさ
  • センター試験頻出の重要事項のみがピックアップされている

など素晴らしい点がありすぎて、今だに日本史の参考書といえばこの参考書がすぐに連想されます。

(やや表紙が気になりますが)値段もリーズナブルなので、必携です。

分量多い
網羅性センター8割レベル
難易度
おすすめ時期高2夏~高3春
おすすめ度★★★★★

石川晶康 日本史B講義の実況中継 おすすめ度:★★★★★

実況中継は面白いほど点数が取れる本を終えた人が、次に読むべき参考書と言えます。

「面白いほど点数が取れる本」が1冊で全範囲を網羅していたのに対して、この「実況中継」はそれよりも1ランク細かい内容が詰め込まれた参考書です。

センター8割レベルであれば、「面白いほど点数が取れる本」を何周もしていれば問題ないですが、それ以上(センター9割over)を目指すのであれば、こちらの参考書も必読です。

細かい人名や文化史はこちらの参考書を通じて暗記していきましょう。

分量非常に多い
網羅性センター9割レベル
難易度
おすすめ時期高3春~センターまで
おすすめ度★★★★★

山川日本史B一問一答 おすすめ度:★★★☆

筆者の高校では山川の一問一答を毎週利用して小テストをしていました。

強制的に小テストがあったので多少やる気になりましたが、

  • 問題数が多すぎる
  • センターレベルを逸脱した問題がちらほらある

これらの理由から、一人で勉強するのにはあまりオススメできません。というよりも、ほとんどの人が途中で挫折してしまうと思います。

分量非常に多い
網羅性私大まで網羅
難易度
おすすめ時期高3春~入試まで
おすすめ度★★★☆☆

山川 詳説日本史図録 第7版 おすすめ度:★★☆☆

資料集ですが、おそらく皆さん高校で購入させられると思います。

定期テストやセンターの点数UPという1点のみを考え田場合、資料集を読んだところで全く成績は伸びないと思います。試験にでないようなことがわんさか載っています。

しかし、日本史の知的好奇心を満たしてくれるのがこの本と言ってよいでしょう。ふと気になってポイントがあったときにこの資料集を見てみると、新しい学びがあるはずです。

少々分厚いですが、バッグに余裕があれば入れておきたい一冊です。

分量多い
網羅性テストに関係ない範囲まで網羅
難易度
おすすめ時期副読本
おすすめ度★★☆☆☆

東大日本史の勉強法

最後に東大BKKなので、東大日本史についても触れておきます。

非常にザックリとした結論ですが、

  • 東大日本史は教科書を何周もする
  • 過去問演習を何周もする

この2点だけで他の受験生と同程度の点数は取れるようになります。

嘘のようですが、実際に筆者もほぼほぼ教科書と過去問で40/60点ほど取れることができました。

上記2点の具体的な内容含め、「教科書を舐め回そう!東大日本史の対策と過去問を現役生が完全解説!」で詳説しています。

気になる方はぜひどうぞ。

教科書を舐め回そう!東大日本史の対策と過去問を現役生が完全解説!

まとめ

今回は日本史の勉強法をテーマに解説してきました。

何度も言いますが、筆者としては

  1. 面白いほど点数が取れる本
  2. 実況中継

の流れでとにかく日本史の全体像を掴むことが大切です。

本気でオススメするので、皆さんも上記の参考書はぜひ購入して学習に役立ててください!

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