文系と理系の単純な偏差値比較は危険?東大生が偏差値の罠を徹底解説!

こんにちは、東大BKKコンテンツ編集部です。

「文系と理系の偏差値って比較できるの?」

あなたは今このように思っていませんか?

今回は、文系と理系の比較に潜む「偏差値の罠」について詳しく説明していきます。

この記事を読めば、なぜ文系と理系の偏差値比較が難しいのか、が完璧にわかります。

すると、あなたは単純な偏差値に惑わされることなく、文理の違いを把握することができます

文系と理系の偏差値を比較することに意味があるのか?

そもそも文系と理系の偏差値を比べることに意味があるのでしょうか?

結論から伝えると、

文理の偏差値を比較することには、99%意味もありません

そもそも、文系と理系は生きている世界が違うと行っても過言ではありません。また、文理の比較を行うことで得られるものもありません。

例えば、文系内部の学部館での偏差値比較であれば、自分の偏差値とそれぞれの学部の偏差値を大まかな目安にして比較することができます。

しかし、文系学部を受験しようと思った理系が、自分の理系の偏差値と文系学部の偏差値を比較しても、全く参考になりません。

 

文理の偏差値比較が参考にならない理由

そもそも偏差値とはなんだったでしょうか?

偏差値とは、「母集団に対する相対的な評価」のことを表します。つまり、母集団が違えば偏差値も全く違うものになります。

例えば進研模試の全国偏差値と校内偏差値を比較してみてください。全く違う数値になっていませんか。この場合、全国の受験生を母集団にするか、同じ高校内の同級生を母集団にするかが大きな影響を与えているのです。

そしてこのようなことは、文系と理系に対しても同様にいうことができます。つまり、

文系と理系ではそもそもの母集団のレベルが異なる

ということです。

文理で母集団のレベルが違う

では具体的に、「文系と理系のどちらがレベルが高いのか?」という疑問が浮かびます。結論としては、基本的に

文系<<<<<<理系

という風になります。これは、みな一様に理系が優れているというわけではなく、集団としてみたときに理系の方が優れている、ということです。

ではなぜこのような差が生まれてしまうのでしょうか?

勉強が得意ではない人は文系を選択しがち

多くの人は2年生に上がるタイミングで、文理選択を行うと思います。そして、その際、勉強があまり得意ではない高校生は、文系を選択します。その理由は、シンプルに数学に苦手意識を持った人が文系をチョイスするからです。

そして文系<<理系とという状況が生まれるのです。

上位層の数の違い

また文理では上位層の多さも異なります。すなわち、文系理系ではいわゆるトップ層の人数が大きく異なるのです。

たとえば、国公立文系で合格者平均がセンター90%くらいになるのは、東大・京大・阪大といった大学くらいです

しかし、理系の場合、東大・京大・阪大に加えて、医学部でも合格者平均が90%近くになります。全国の国公立で医学部が設置されているのは全53校となっているので、「東・京・阪」を除いても、50もにのぼります。

すると、ざっと各医学部医学科が定員五十人だと概算しても、国公立受験において90%を要求される人の数は、文系よりも理系の方がざっと2500人多いことになります。

このように計算すると、やはり文系よりも理系の方がトップ層の数が多いことがわかります。

まとめ

文理で偏差値を比較するのは、非常に難しく・大して意味がないことが伝わったでしょうか?

少し考えれば、そもそも受けている試験の内容が180度異なる人々を比較するというのは、不可能であることがわかると思います。

もしどうしても比較したいのならば、共通問題に絞った3教科で模試の文理別判定などを活用してみると良いでしょう。

これからもみなさんが一生懸命勉強して、志望校に合格することを願っています。

 

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