皆さんこんにちは、東大BKKです。
「記念受験は必要?合格可能性は?」「記念受験をするならどこの大学がおすすめ?」
そんな受験生の疑問を解決します!
この記事が受験生の皆さんの少しでもお役に立てば幸いです。
目次
記念受験とは?
記念受験とは、大学受験に向けて勉強を頑張った記念として受かる見込みの少ない難関大学を受験することです。
記念受験はあくまで「記念」のため、受験校に関する過去問研究などの入念な対策はせず、ぶっつけ本番で臨み万が一受かったらラッキーぐらいの感覚でされることが一般的です。
記念受験の受験先としては東京大学をはじめとした難関国公立大学、早稲田大学、慶應大学などが考えられます。
記念受験の合格可能性は?
結論から述べると記念受験での合格率は低いでしょう。
そもそも自分の学力レベルでは到底受かりそうにない大学を受験しているのに、学校別の対策をせずに受かるのは非常に困難です。大学入試は中学入試や高校入試と違い、学校によって出題科目や出題傾向が大きく変わります。
例えば同じ法学部でも早稲田大学は「外国語」、「国語」、「地歴公民センター数学」から1科目選択の計三科目が要求されるのに対し、慶應大学は「外国語」、「地歴」から1科目選択、「小論文」の計3科目が要求されます。よって大学受験においては学校別の過去問研究を中心とした対策が重要なのです。
入念に学校別の対策をした受験生が臨む大手予備校の冠模試のE判定ラインが合格率20%以下であることを踏まえると、記念受験者の合格率はどんなに多く見積もっても10%〜15%といったところでしょうか。まぐれで受かることもありますので0%とは言えませんが限りなく低いことは間違いありません。
記念受験は必要?
記念受験は必要ありません。
理由は2つあげられます。
第一に合格率が低いことです。記念受験にはお金がかかります。私立大学の受験料が1校あたり3〜4万円程度、国公立大学でも2万円弱です。記念受験をするぐらいだったら、受験が終わった春休みに友達と旅行でもした方がよっぽど良い思い出になるのではないでしょうか。
第二に受験日の問題です。早慶の受験日はMARCHをはじめとした他私立大学と近接しています。本命とも言える他私立大学の受験日近くは志望校対策に全力で臨むべきです。
記念受験を勧められた場合は?
高校の先生や塾の先生に難関大学の記念受験を勧められることがあります。ですが、もしも記念受験を勧められたとしても強い意志で断りましょう。いくら他人に勧められたとしても、自分で考えて必要でないと判断したならば記念受験をするべきではありません。
学校・塾が記念受験を勧めるのには理由があります。
学校・塾としてはまぐれでも生徒が東大や早慶に合格し、合格実績を上げられれば儲け物なのです。例えば早稲田大学や慶應大学の合格者数が少ないある高校で300人に早慶の記念受験をさせれば、例え合格率が1%でも学校全体の早慶合格者数は3人となります。
特に偏差値50ー55程度の高校においては早慶の合格者数の増減が学校の評判を大きく左右するため、高校としては何とかして生徒に早慶を受験させたいと考えるかもしれません。
しかし、大学受験は受験生一人一人の人生を左右するとても重要なイベントなので、学校のためではなく受験生の皆さんが自分が少しでも志望校に合格できる可能性を高めるために受験校を選ぶべきではないでしょうか?
記念受験で早稲田を受ける人はどれくらい?
1早稲田大学は記念受験に向いてる?
早稲田大学は慶應大学よりも記念受験に向いていると言えます。
まず、早慶ともに理系学部は他私立大学とのレベル差が大きく残念ながら記念受験には向いていません。そのため、ここでは文系学部について考えたいと思います。
慶應大学では小論文が求められるため、対策なしでの受験が一層困難であるため記念受験には向いていませんです。一方、早稲田大学は外国語、国語、数学、地歴といった他大学でも要求される科目が出題される上、科目選択の幅が広いため、初見でも比較的対応しやすいでしょう。
また、早稲田大学は慶應大学よりも学部が多いため、受験生のスケジュールに都合の良い日程に入試が行われている可能性が高いです。
2どの学部を受けるべき?
記念受験をするなら社会科学部がおすすめです。
社会科学部の受験日は早稲田大学で最も遅い2月22日です。前日までにはMARCHの全学部の入試が終了しており、志望校対策に影響を与えることなく記念受験に臨めるでしょう。
また、理系の受験生も受験しやすい学部です。「地歴公民」を使わずに「外国語」、「国語」、「数学」での受験も可能なため、「国語」にある程度対応し、なおかつ「数学」で稼いでカバーできれば合格の可能性もあるかもしれません。ただし社会科学部の偏差値は70.0であり、記念受験で受かる確率は相当低くなっています。
3何割ぐらいの人が記念受験してるの?
早稲田大学の倍率は4〜13倍程度となっています。
理系学部は概ね倍率4倍程度と低く、前述した通り理系学部は記念受験に不向きなことを踏まえると記念受験者はほとんどいないでしょう。
一方、文系の社会科学部では倍率13倍程度であるため、中にはかなり記念受験者がいるのではないでしょうか。
2019年度の社会科学部の一般入試の募集者数は500人であるのに対し、志願者数が12417人であることを踏まえると志願者の下位50%程度の6000人ほどは到底合格ボーダーラインに達しているとは考えにくいです。ざっくり3割程度の志願者は記念受験なのではないでしょうか。
ちなみに早稲田大学の受験情報については「【2019年度最新版】早稲田大学の偏差値を学部別に紹介!キャンパスの場所やミス・ミスターは?」の中で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
記念受験で東大を受ける人はどれくらい?
東京大学を記念受験する人はほとんどいないでしょう。
第一に東京大学を受験すると前期日程では他の国立大学を受験できなくなってしまうためです。当然国公立受験生のほとんどは国公立大学を第一志望に考えているでしょうから記念受験のために志望校を受けれなくなっては本末転倒です。
第二にセンター試験の足切りがあるためです。例外的に文科一類のみ足切りが7割弱と低く設定されていますが、他の科類では東京大学を受験するに値する高い足切り点が設定されています。
そのため、軽い気持ちで東京大学を記念受験することは難しいです。東京大学の足切り点については現役東大生がセンターの足切りを簡単解説!2019年の結果も!を参照してください。
また、センター試験があるがゆえ私立大学受験者が記念受験することも難しいです。通常、私立大学の受験にはセンター試験の受験は要求されませんが、東京大学を記念受験するためには入試直前の1月の貴重な二日間をセンター試験によって拘束されることになります。
第三に科目数の多さです。文系では5教科8科目、理系では5教科7科目が要求されます。これは他の国立大学でも類を見ない科目数の多さで、記念受験では到底対応しきれないでしょう。
最後に万が一まぐれで受かってしまっても、入学後勉強面で大変な苦労をするだろうということが挙げられます。
東京大学では入学後いきなり、2000語程度の英語の小論文を書かされ、しかも教授は全て英語で説明する授業が必修で設定されているなど学生には高度な学習能力を要求されるため、万が一記念受験で合格してもすぐについていけなくなってしまうでしょう。
以上のことから東京大学の記念受験者はほとんどいないと考えられる上、おすすめすることもできません。
しかし、そんな中東京大学を記念受験する人がいるのも事実です。
2018年度の入試ではオードリーの春日さんがテレビ番組の企画で東京大学を受験されました。勉強を始めたのがセンター試験の7ヶ月ほど前で、センター試験の1日目と二日目の間に深夜ラジオに出演されたことなどを考えると記念受験だったと言えるでしょう。センター試験の足切りを突破できずに不合格となってしまいました。
2019年度の入試では堀江貴文さんがテレビ番組の企画で東京大学を受験されました。入試3ヶ月前に勉強開始したことなどからこれも記念受験の一種と言えるでしょう。センター試験の足切りは突破されましたが、到底合格に必要な点数を取れたとは言い難く、二次試験で不合格となってしまいました。
ちなみに、筆者は二次試験を受験した際、堀江さんと同じ教室になりました。筆者にとっては受験のいい「記念」となりました。
東大を本気で目指したいという方は「【2019年度最新版】東京大学の偏差値を学部別に紹介!学部ランキングにキャンパスの場所も!」の中に詳しい受験情報がまとまっているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回は
- 記念受験は必要なのか
- 記念受験の合格可能性
- 記念受験を勧められた場合の対処法
- 記念受験をするなら早稲田、東大は向いていない
を中心に解説しました。
受験では、志望校合格に100%の力を注ぐべきです!可能性の低い記念受験に賭けるのではなく、ぜひ志望校を目指して必死に勉強しましょう!
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