東大英語の勉強法と参考書リストを東大生が解説!設問別の対策も!

皆さんこんにちは、東大BKKです!

「東大英語って難しい印象あるけど、どんな問題がでるの??」「東大英語、時間足りなくね?え?普通にやってたら、半分くらいしか終わらんのだがw

こんな疑問、悩みに答えます。

東大英語は、時間制限が厳しいこと。そして、文章が難しいこと。この2点で、毎年受験生を苦しめています。

東大英語の実態をあまり知らない人、そしてガッツリ東大英語の本質を知りたい人のために書きました。

これを読めば、最後の鬼門「東大英語」も難なく終わることができるようになります!記事は3分程度で読み終わります。この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。

(東大対策については「【受験生必見】東大入試対策をセンターから二次まで東大生が完全解説!」で今回の内容含め、センターから二次試験、参考書、模試まで完全解説しています!)

東大英語の概要

入試日程

二次試験2日目の最終科目、それが東大英語です。

毎年、2/26の14:00~16:00の120分間のために全国の受験生は奮闘するのです。

最終科目ということもあって、お疲れ気味の受験生も多いです。しかし、東大英語と東大数学の2科目は合否を大きく左右する科目です。ここで手を抜いてしまってはそれまでのあなたの頑張りが無となってしまうこともあります。試験が始まる前に、一度気を引き締め直しておくといいでしょう。

問題の難易度

難易度ははっきり言って、かなり難しいです。

文章の内容もさることながら、普通の高校生が120分で解ききることのできるレベルではないです。

具体例でいうと、筆者はセンター試験英語は45〜50分くらいで解けるスピードでした。しかし、それでも東大英語は本当にギリギリで直感でマークする問題も。

なので、東大英語を攻略するためには東大英語専用の対策をすることが必須になります。

>>あなたに対応した勉強計画で東大英語を突破したい人はこちら!

東大英語の設問と出題形式

設問は以下になります。

  • 1A
  • 1B
  • 2A・2B
  • 4A
  • 4B

それぞれ内容の概要を説明していきますね。

1A・・・要約問題(記述式)

問題用紙半面分の英文を読んで、その内容を80文字程度(年度により異なる)で要約する問題です。

やることは簡単です。

文章の流れを最初から最後まで掴んで、論旨をまとめるだけ。

しかし、東大英語1Aは数多くの受験生を悩ませるタネです。

その理由はこのNつ。

  1. 文章が難しい
  2. 時間がない

1.「日本語の要約問題でもそこそこ難しいだろ!」と言いたくなるような内容の英文がテーマとして出題されています。

「文章というのはその筆者が意味付けしているように思われるが、実際は読者の解釈が存在しており、書き手と読み手は相互作用しあっている」

↑現代文のキーワード集にありそうな内容が問われています。難しい。

2.時間がありません。時間配分は「」で述べていますが、1Aにあてていい時間は多くて15分。10分が妥当な時間です。10分で

  • 文章を読む
  • 内容を理解する
  • 要約する
  • 日本語の文字として100文字程度を書く

これを10分!!??

東大半端ないです。

1B・・・語順整序(マーク式*稀に記述も*)

問題用紙両面に渡る内容を読んで、空欄に当てはまる英文、段落を整序していく形式の問題です。

「ご丁寧に問題を読んで、選択肢を吟味して・・・〜」ってやると普通なら20分かかります。

しかし、そんなに時間をかけてはいけない。

そして、案の定文章の内容も相変わらず難しいです。

2・・・英作文(記述式)

2Aと2Bの合計、2つの英作文を書くことになります。それぞれ70〜80文字程度。

内容はAが絵や写真など決まった描写の様子を書くものがおおいです。

Bは「あなたは東大に入って何をしたいですか?」のような受験生の意見が問われるもので、こちらの方が少し時間がかかることが予想されます。

3・・・リスニング(マーク式)

 

大問A、B、Cの3問構成。それぞれ5問ずつ(通常の場合)で合計15問、30点。

内容はアカデミックな内容から、複数人が話している会話形式のものまで多岐に渡ります。

簡単ではないですが、対策する教材、方法が世にあふれています。

4A・・・文法(マーク式と記述式)

問題用紙半面に英文と、5ヶ所の傍線が引かれていて、それぞれ

「文法的な間違いがあるかないか、ある場合は間違いを解答用紙に記述せよ。」

といった問題が多いです。5問題なので、おそらく10点(正式な点は不明)。

上記の間違え探しのパターンまたは、記号の並びかえ問題がほとんど。

4B・・・和訳(記述式)

問題用紙半面程度の英文にだいたい3ヶ所、傍線がひかれていて指定箇所を和訳する問題です。

傍線箇所だけではなく、文章全体を読んで、意味の通った和訳をすることが必要になります。

5・・・長文(記述とマーク)

長文読解問題です。

設問別の対策と勉強法〜分野別の参考書も紹介〜

1A

  1. 文が難しいのでまとめにくい
  2. 時間がない

この2点がネックです。

結論、練習あるのみです。まとめにくい問題は本試験でも普通に出ますので。

「いかに短い時間で本筋からブレない解答を作るか」

これを意識しましょう。

英語要旨大意問題演習」という本がオススメです。
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1B

1Bのネックは「時間がかかってしまう」ということ。

これを読んでいるあなたが、1Bが苦手であれば

「最後に残しておいて、タイムアップギリギリまでやって最悪適当に埋める」

戦法が最も合理的と言えます。

対策は同じ形式の問題(=つまり、過去問や東大模試)を解きまくって時短のコツを自分で掴むこと。

東大英語の中で、最も対策すべき分野が英作文です。

  1. ABそれぞれパターンに慣れる
  2. 汎用性の高い、単語、熟語、文章をストックしておく
  3. 綺麗な文章の書き方を知る

この3点で確実に点数は伸びます。

3番目についてだけ触れます。

文章はPREP法で書きましょう。

  • P・・・point(結論)
  • R・・・reason(理由)
  • E・・・example(具体例)
  • P・・・point(結論)

これがガッチリはまっている文章は英語にかぎらず、非常に読みやすい。

  1. 「東大合格に必要な勉強時間は1日10時間だよ!」
  2. 「東大合格に必要な勉強時間は、俺が1日10時間やってたから、1日10時間だよ!」
  3. 「東大合格に必要な勉強時間は、東大が全科目満遍なく対策する必要があることと、実際に合格した自分が1日10時間勉強していたから、1日10時間だよ!」

どうですか?全く他人に【東大合格に必要な勉強時間】を話すとして、一番納得できるのは3番目の文章なのは間違いないですね。

▼これをPREP法で書くとこちら▼

  • P・・東大合格に必要な勉強時間は1日10時間です。
  • R・・なぜなら東大の入試は文系でも理科、理系でも社会に代表されるように、全科目の対策をする必要があり、時間がかかるからです。
  • E・・実際に現役東大合格した自分も、弱点を防ぐのに大変で1日10時間は勉強していました。
  • P・・だから、東大合格に必要な勉強時間は1日10時間です。

いかがですか?東大合格に必要な勉強時間が1日10時間であるかどうかはともかく、この文章自体はスッキリして読めるはずです。英作文もこれを意識しながら書くことを強くオススメします。

東大受験に必要な勉強時間は?いつから本格化?現役東大生が徹底解説

ちなみに、自分もライターとして活動するときは「PREP法」を結構気にしていたり・・・

[自由英作文]英作文のトレーニング」という本がおすすめ。
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これはあまり語られませんが、リスニングは入試直前の数週間次第でグンっと変わります。

元々僕たちは日本人なので、英語を聞くことには慣れていないため、数日英語を聞かないだけで力はガクッと衰えるのです。その逆も然りなのです。

実際に自分は入試直前ももちろん、模試の直前1週間だけリスニングを集中して勉強して安定して7割以上は確保することができました。

もちろん、真面目に毎日やるにこしたことはないですが、リスニングに対して乗り気になれない人のためにあえて書きました。

勉強するときは、音読やディクテーションなど工夫してやりましょう。ボーッと聞いているのはよくないですね。

【リスニングの勉強法!】といった感じで世の中には色々あふれていますが、勉強法なんてものは一種の宗教です。正解はありません。ネットの情報を鵜呑みにせず、自分で試しながら判断していくのが賢明と言えます。

ちなみに「灘高キムタツの東大英語リスニング」は不朽の名作。
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ちなみに、東大英語リスニングは受験会場によっては聞こえづらいという言説がありますが、そこまで大差はないのでご安心を。

4A

リスニングと英作文ほどではないですが、対策次第で点数が上がる分野です。

形式が特殊なので、4A対策としての勉強をするときは東大の過去問または東大模試やその他出題形式が同じものを解くことを推奨します。

4B

リスニング、英作文に次いで、努力と工夫で点数が上がるのがこの4B(和訳)です。

構文、単語、熟語、そして話の流れがわかれば大して難しいことは言っていません。

苦手意識のある人は構文、単語、熟語を固めましょう。

英文解釈教室」がおすすめ。あまり話題になりませんが、東大受験生も使っている名著です。

結論から言いますと、あまり対策はないです。

本当の英語力が試される感じがします。

東大英語の勉強法

個別の分野は「設問別の対策と勉強法」で触れたので、全体を通しての話をしていきます。

各設問の配点と時間配分

東大英語は120分120点満点の試験なので、1分で1点の分だけ問題を解く必要があります。

東大公式の発表はありませんが、大まかな各大問の配点がこちら

  • 1A 10~15点
  • 1B…10点
  • 2…24~30点
  • 3…30点
  • 4A…10点
  • 4B…10~15点
  • 5…20~25点

各東大模試の英語の配点を見ても、おそらく本試験もこれに近い配点が組まれていると推測できます。

なので、結論としてはそれぞれ上記の点数分の時間を取るのが目安です。

オススメの解く順番

これもまた、正解はないテーマです。

なので、筆者の解く順番を書いておきますね。

  • 1A(10分)
  • 2A(12分)
  • 2B(12分)
  • 4A(7~8分)
  • 3(35分)
  • 4B(12分)
  • 5(25分)
  • 1B(残り)

です。

カッコ内の数字は目安で、模試ごとに結構変動していました。

戦略としては以下の2つでしょうか。

  1. 「時間ギリギリの最終手段」として1Bを残している
  2. マーク系が続くと集中が切れることがあるので、記述を前後半両方に入れている

最初が1Aな理由は特になくて、ここについては改善できる点だったかもしれません。

おそらく筆者の解き方はオーソドックスであると思っています。

過去問の使い方

東大英語は近年(といっても2007年くらい)分量が増えて、受験生を苦しめる科目となっています。

東大の英語27ヶ年(=赤本)で、2000年前後の問題を見ると分かりますが、過去の東大英語はかなり簡単です。

過去問の使い方としましては、直近5年分は直前期の演習用に残しておくことが必須です。

また当然ですが、過去問はセットでやりましょう。「リスニングは抜き」みたいなのはダメです。

いつでも本番を想定して練習できない人は、本番で力を発揮できないですからね。

東大英語に役立つ参考書リスト

英語の参考書というのは、世の中にあふれておりまして。

東大英語の対策本も”ムダに”溢れているのが現状です。

今回ピックアップしたのは、東大英語対策をやる上で王道中の王道の参考書です。

東大の英語27ヶ年(通称赤本)

東大英語対策をするわけですから、これがベースになります。

鉄緑会東大英単語熟語鉄壁

必携です。

東大を志望するなら、単語集はターゲットでもリンガメタリカでもなく鉄壁にしましょう。

その理由は今まで合格してきた先人たちの多くが鉄壁を使って合格しているから。

語数も豊富ながら、単語の使い方、派生語、読者が視覚的にわかりやすいような図解、章ごとのチェックテスト。

鉄緑会の凄さを感じます。

ちなみに副作用として持っておいて机に置いておくと、なんか強くなったような気分が得られます。

鉄壁
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灘高キムタツの東大英語リスニング

リスニング対策何すればいいかわからない人は、これ一冊でOKです。

灘高キムタツの東大英語リスニング
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英文解釈教室

名著です。学校やそこらへんの参考書では学ぶことのできない、深い内容の英語を学ぶことが出来ます。

これを何周もやれば和訳問題はグッと点が伸びます。

英文解釈教室
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現役東大生が選ぶ、東大志望向け参考書おすすめリスト【受験生必読】

高1、2年生の東大英語対策

東大志望の高1、2年生で勉強する時間を確保できる人はガッツリ英語やるべきです。

英語と数学以外に関しては、学校の授業を真面目にやっておけばいいと思います。

しかし東大入試が英数ゲーなので、早いうちからライバルと差をつけておくことはストロングポイントになります。

具体的には基本的な単語、文法、長文など基礎的な英語力を上げておくことがポイント。高2のセンター同日で英語180点以上取れていたら十分です!

東大志望の高1、高2生がやるべきこと・勉強時間を科目別に東大生が紹介!

>>東大合格に向けた勉強計画作成はこちら!

二次試験直前期の東大英語対策

直前期は、感覚を鈍らせないことが肝心です。

単語、リスニング、長文、そして東大英語の出題形式。毎日全てに触れるようにして、英語の感覚を鈍らせてはいけません。

また、直前期は残しておいた直近の過去問数年を解く時期でもあります。本番を想定しての演習を心がけましょう。

本格的な東大英語の勉強はいつから?

本格的な東大英語の対策(=東大リスニングなど、東大英語に特化した勉強)はいつから始めるのがいいのでしょうか。

それはズバリ高2冬からです。東大受験を考える人なら、高2冬には東大受験を考え始めていると思います。

東大入試を突破するならまずやるべきことは、英語と数学の勉強なのは間違いありません。この2教科ができれば東大は受かるし、逆も然りです。

周りと差をつけるためにも高2の冬、高3春で東大の問題に触れながら基礎を固めていくのが無難です。

高2冬〜高3夏休みまでにかけて、

  • リスニング
  • 英作文
  • 文法
  • 和訳
  • 長文

あたりの状態をよくしておきましょう。残りの要約や誤文整序などは実際に秋以降過去問などを解きながら、時間内でいかに書ききるかを勉強していきましょう。

>>東大合格に向けた勉強計画作成はこちら

実例:筆者の東大英語対策

何度か紹介しましたが、筆者は英語自体があまり得意ではありませんでした。

実際に本番では数学のおかげで合格しました。

というか、東大英語を前にするとほとんどの人は英語が苦手科目になるのでは。

筆者は1Bを若干捨て気味で毎回解いていました。1Bに関してはまともな対策もそこまでしなかったかも。

逆に1A、2、3、4Bらへんには東大専門の参考書以外にも触れて勉強し、模試のときもこの部分に関しては気持ち、多めに時間を割いていました。

とくに2や3、4Bは対策すれば絶対に伸びるところですからね。

これはぶっちゃけ話ですが、受験勉強ができる時間も有限なので捨てる科目、分野を選ぶのも大切です。

無難に全科目こなそうとするのが、一番合格の確率が高くなるのかもしれません。しかし、そもそも合格可能性が低い人は思い切って得意科目を1つ作るのがいいかもしれません。

筆者の場合はそれが数学だったというわけです。

まあ、これは人それぞれ。

まとめ

今回は東大英語の傾向と勉強法、おすすめの参考書リストを紹介しました。

コツコツやればやるほど、伸びる科目なのでくさることなく頑張ってください!

東大対策については「【受験生必見】東大入試対策をセンターから二次まで東大生が完全解説!」で今回の内容含め、センターから二次試験、参考書、模試まで完全解説しています!

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