皆さんこんにちは、東大BKKです。
「東大理3ってどんなところ?」「日本一の理3は天才集団なんだよね??」「東大理3=医学部?」
あなたも今、こんなことを考えていませんか?
この記事では東大理3について、絶賛現役東大理3、2年生の筆者が東京大学理科3類・医学部の全てを解説します。
記事は2~3分で読み終わります。少しでも東大受験生の皆さんのお役に立てれば幸いです。
目次
東京大学理科3類とは
東京大学理科三類とは一体何なのか…?
所属だけを述べると、東京大学の1、2年生が通う教養学部の科類の一つであり、その多くの人が医学部へ進学するところです。
ただ、東大理三が特別なところとなっているのはこれだけが理由ではありません。断言しますが、日本の学部の中で最難関の学部です。その難しさから、次のような言葉もよく聞かれます。
ー「努力だけでは入れない」「選ばれし人間だけが合格できる」ー
どのような点で東大理三・医学部への門はここまで狭いと言えるでしょうか?その本質について追っていきましょう。
東大理3の定員は?
理三の定員
平成30年度入試では、一般入試の定員は97人となっています。実際は一般入試で98人、推薦入試で2人の合計100人が合格したようです。理3生の出身校のほとんどは医学部進学者数が多いことで知られる灘や筑駒、開成などの超有名進学校です。
理三の女子率
おおよそ2018年度では 16%, 2017年度では21%,2016年度では13.3% となっていますが、およそ2割前後を女子が占めていると言えます。桜蔭などの都内有数の女子校進学校の学生が多かったりします。
(出典:https://juken.y-sapix.com/articles/8315.html)
他大医学部と比べて
(https://www.med-pass.net/rank/danjohi/)
↑あるサイトによると、日本にある医学部の中で、50人中49位という結果でした..
北海道大学などが男:女= 55 : 45 であることを考えると、医学部の中ではかなり低い方だと考えられます。
ただ、2018年度に東大医学部からミス日本ファイナリストが2名出たことなどを考えると、今後女性の志願者の増加にとっていい傾向が生まれていくかもしれません!(筆者の希望的観測です)
東大理3・医学部の偏差値
先ほど「東大理三は最難関」と言いましたが、各予備校による評価はいかがなものでしょうか?東進、ベネッセ、河合塾による東大理科3類の偏差値一覧を見てみました!
- 東進・・・偏差値74,
- ベネッセ・・・偏差値78 ,
- 河合塾・・・偏差値72.5
でした。もちろん三つにおいて全て全国1位でした。入るのがいかに難しいかを物語っていますね。
理3・医学部の授業について
では、最難関の東大理三ではやはり特別な難しい授業をしていると思う人もいるかもしれません。
しかし、実のところそういうわけでも無いです。
東大理三に入学した生徒は、二年生の九月までは理科一類、理科二類の学生たちと一緒に授業を受け、教養過程を経ることになります。具体的には、英語や第二外国語、自然科学などを学習しています。医学だけでなく、様々な方向へ興味や知見を広げることが期待できますね!
もうお気付きの方もいるかもしれませんが、当然東大医学部の人は他の大学と比べて医学を学ぶ期間が短いことになります。
他の大学の人たちが六年かけて勉強する内容を四年半で学ぶわけですから、当然スピードは早くなります。特に、組織を三ヶ月で終え、マクロ解剖を二ヶ月半で終えるのはかなり特殊と言われています。
理3の進振り選択
東京大学の生徒は二年の夏に「進振り」という制度によって学部を希望し、成績や面接内容によって学部が決定されるわけですが、理科三類の人たちはどのように学部を選択するのかについてです。
理科三類から医学部へいくことのできる定員はおおよそ
- 第一段階で65人程度
- 第二段階で35人程度
となっています。
成績の良い人(教養での成績が理三の中で65位以内の人)は第一段階で医学部への内定が決定しますが、それに漏れた人は第二段階で医学部に希望を申し込むことになります。この第二段階では医学部の先生方により面接が行われ、その内容も考慮して医学部へ進学できるかどうかが決定されます。
ただ、もちろん第一段階の定員と第二段階の合計が100人となっていることからも、どんなに成績が悪くても医学部の定員から漏れることはないようです。
第二段階でおこなわれる面接も、学生を選別するというよりは、「医学部入ってからはちゃんと勉強してね」という意味合いの方が強いようです。
※第一段階で内定する最低点は毎年70-75点のようです。つまり、教養課程でのテストの平均が70数点取れていれば、面接なしで医学部に進学できると言えます。
ただ、理科三類の人全員が医学部を選択する訳ではありません。中には数学科や工学部を選択する人もいます。(一年に多くて二人程度ですが。)医学部に入るために理科三類を受けた訳ではない人や、教養過程の中で医学部以外の分野に進む決心をした人もいるということになります。
このように理科三類に入ってから自由に進路を選択できる、というのも理三の長所となっていますね!
理3生の特徴
真面目に勉強していてばかり、もしくは何も勉強せずともうまく乗り切っているのでは?というイメージを持っている人は多いと思います。
筆者の見た感じだと、医学以外に時間や情熱をかける人が多いです。というのも、テストや課題などを他の学生と比べて要領よくこなしてしまう人が多いからです。
だからといって皆無為に過ごしている訳ではなく、その余った時間を他の学問やスポーツ、プログラミングや起業といったものに向け、精進している人が多いイメージです。頭の上がらない思いです。
また、教育系のバイトで活躍している人が多いです。鉄緑会で講師として働く人、家庭教師で生徒の指導をしている場合が多いようです。聞いたところによると、時給1万円近い人も多いとか。やはりもはや受験のプロとなっているようですね!
理3生・東大医学部生は天才?
では、理科三類にいる人は常人の及びもつかない天才ばかりなのでしょうか?
何年も理三を受け続けても合格しない人も存在します。また、「東大理三」という本を見てみると、「小学生のうちに高校数学を終わらせた人」や「高校で数学オリンピックで入賞した」、など想像もつかないようなことをしてきた学生も間々見受けられます。
これらのことを考えるとやはり東大理三・医学部生は常人とは異なる人々のように思えます。
そもそも、理科三類・医学部に入るのが究極に難しい理由として第一に上げられるのは、入試で要求される点数が高すぎることにあります。
東大の二次試験は合計で440点な訳ですが、理科一類、理科二類に合格するにはおよそ230点が必要なのに対し、理科三類ではおよそ300点が必要となります。これは 合計点の7割を占める訳ですが、とんでもない点数です。
基本的に「一科目の失敗も許されない」状態です。数学で調子が悪くて半分しか取れなかった、となると絶望的な状況になるわけですし、ほぼ全科目を事故なくやり過ごすことが必要となります。
そのような通常では不可能にしか思えない状況をかいくぐった東大理科三類・医学部の学生たちが世間で「天才」と呼ばれるのは当然なのかもしれません。
ただ、彼らをただ「天才」という言葉で片付けるのは安易でしょう。入試に向けて尋常でない努力を続けた人、何年も浪人しても諦めずに受け続けてやっと合格した人たちが大勢います。彼らのことを考えるとその能力だけではなく、たゆまぬ努力、決して諦めない心に感嘆せずにはいられません。
しかし、理三・医学部に本物の「天才」と呼ぶしかないような学生が一定数いることもこれまた事実です。
東大理三生の筆者もこれまで築いてきた自信やプライドが全て打ち砕かれるような、「天才」と理三で出会いました。本物の「天才」は努力してなんとか東大理三に合格した筆者などとは、そもそも見えている世界が違ったのです。彼らには数式は全て日本語の文章かのように読めるし、人間の話す言語を貫くシステムが見えるから短期間で何ヶ国語も習得できるのです。
必死に努力して東大理三に入れば、今まで出会ったことのなかった、そして東大理三に入らなければ今後も一生出会わなかったような本物の「天才」と出会えます。
東大に入りたいなら東大理3・医学部を狙おう!
今回は東大理3・医学部をテーマに解説してきました。
偏差値的にも圧倒的に難しいのが東大理3・医学部なので、入試の時点で自分の将来が固まっていない人はぜひ東大理3・医学部を狙って勉強してみてください!
そうすればヤバくなっても理1や理2に志望を変更することができます!
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