東大物理の対策とおすすめ参考書を理3生が解説!傾向もまるわかり!



皆さんこんにちは、東大BKKです。

「東大物理ってどんな分野がでるのかなあ。おすすめの参考書とかも何も分からないから教えて・・・」「東大物理の傾向を知りたい!」

あなたもこんなことを考えていませんか?

この記事を読めば、東大物理について丸わかりです!

さらに、

  • 東大物理の傾向と頻出分野
  • 分野別の対策
  • おすすめの参考書

と現役の理3生が徹底解説しています!
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これを読んで、東大物理の対策を今すぐはじめちゃいましょう!

東大物理の概要

東大物理は入試二日目の二科目目で、もう一つの理科の科目(地学、化学、生物)と合わせて150分で行われます。

大問三つの20点ずつで構成され、それぞれ・力学・波動・熱力学・電磁気・原子から出題されます。

難易度

2013年度までシンプルな良問が多い印象でしたが、2014年以降歴然と量が増え、時間的制約から見ても難化していると言えます。

特に、第一関門の力学の計算量が増え、残り時間を圧迫しています。力学をどう切り抜けるかが東大理科の鍵といっても過言ではありません。変に沼にはまってしまうと全体の点が大幅に下がってしまいます。ホントに大災害です。

合格者平均点

科目別の平均点は公表されていませんが、各社の分析を参考にすると、一般的難易度から言うと

理科I類、理科二類では6割、理科三類では8割が妥当でしょう。

ですから、入試本番では

  • 理科1、2類・・・完答×1、半答×2
  • 理3・・・完答×2、半答×1

ぐらいだと安心できるでしょう(あくまで目安です。)

頻出分野

過去十年の出題分野はこんな感じ。

2018力学電磁気熱力学
2017力学電磁気熱力学
2016力学電磁気波動
2015力学電磁気熱力学
2014力学電磁気波動
2013力学電磁気波動
2012力学電磁気波動
2011力学電磁気熱力学
2010力学電磁気波動
2009力学電磁気熱力学

まとめてみると、

  • 第1問にはほぼ確実に力学
  • 第2問にはほぼ確実に電磁気
  • 第3問には熱力学もしくは波動

ただ、ここで注意したいのは、2016年度から原子も出題範囲にすると東大側から公式発表されていることです。

原子が出ないとたかをくくって、いざ原子が出ると20点失ってしまうことにもなりかねないので一応の対策は必要です。

東大物理の分野別対策

力学

ほぼ間違いなく第1問にやってきます。最近量が多くなっている傾向なので、時計をきにしながら解く必要があります。「沼にはまった〜〜〜」、と感じるときは飛ばして次の設問に行く勇気も大事。

解く上で気をつけることはたくさんあるのですが、やはり一番大切なのは「物体一つ一つに分けて運動方程式を立てる」ことでしょう。

実際に、2009年度の第1問をみてみてください。(http://www.riruraru.com/cfv21/phys/tup09f.htm

図において、物体1と物体2が固まって動いているようにも思えますが、2つをひとまとめにして運動方程式を立てるのは非常に危険です。作用反作用を自分で置いて、一つ一つ運動方程式を立てることが問題の要です。

力学は総じて、最初に立てる運動方程式を出発に問題を解くわけですから、その根本を間違えたら大惨事です。図示も利用して慎重に立てていきましょう。

電磁気

ほぼ間違いなく第2問にやってきます。電磁気で気をつけたいのは、その内容の理解のしにくさ故に、基本を間違って認識しているケースが多い、ということです。違和感を感じたら、基本に立ち返ることが大事です。普通の参考書で理解しにくい、と感じたら予備校の講義を受けるのも有効でしょう。

熱力学

第3問に出題されることが多いです。熱力学は「もっとも得点しやすい」分野と言っても過言ではないです。というのも、熱力学は、使う定理、公式が非常に限られていて、必然的に解法が定まりやすいからです。入試本番で熱力学が出ていることが確認できたら、力学よりも先に取り組んで、いい流れを作るのも手かもしれません。

波動

波動は個人的に最も難しい分野です。複雑な三角関数、幾何学が問われる場合もあり、入試本番で出題されている場合は覚悟が必要でしょう。実際に、2007年度の(3)を見てみてください。(http://www.riruraru.com/cfv21/phys/tup07f.htm

シンプルな問題文ではありますが、簡単な計算で導けるものではなく、対称性などを利用して波の干渉を考えないといけない問題で、かなり難しいです。この問題はほとんど完答者がいないとも言われており、捨てる勇気も必要だと言えるでしょう。

原子

ここ10年間で出題されておらず、対策が難しいかもしれません。問題集や予備校の講義で対策することをお勧めします。

東大物理の時期別勉強法

高1~高2

 当たり前ですが、まず内容の理解をする必要があります。高校物理の内容をすべて抑えないことには受験対策ができないので、早めに終わらせてしまいましょう。

その内容を理解してしまえば手段はなんでもよくて、例を挙げてみると

  • 「物理のエッセンス」
  • 代々木ゼミナールの漆原先生の「スタンダード物理」の受講

がいいでしょう。

「物理のエッセンス」は若干理解に時間がかかるというのが難点ですが、低コストなのが利点です。

漆原さんの授業はめちゃめちゃわかりやすいです。理解に時間がかかると言われる原子、電磁気もすんなりと頭に入ることでしょう。

個人的には、高1の間に全範囲を理解しておきたいところです。

高2~センター前

 内容が理解できたら、問題を解いてトレーニングするのが1番です。

「良問の風」→「名門の森 」という流れですすめるのが東大受験の王道でしょう。それを終わらせてしまったら「難問題とその系統」(以下、「難系」)をおすすめします。なんといっても問題が大量にあるので、尽きてしまう心配はないです。

ただ、この問題演習と並行して圧倒的にオススメしたいのは、

代々木ゼミナールの為近先生の「ハイレベル物理」を受講することです。

為近先生は日本で1番受験物理の本質を突いている人物であると言っても過言ではないです。筆者自身、受講するたびに感嘆の息を漏らしていたほどです

為近先生をおすすめする一つの理由として、問題を解説するたびに、多くの問題にも適用できる「受験物理の本質」を、その問題から抽出して教えてくれることです。

このことを身につけるためにも、僕は

  • 為近先生の授業を受ける→一週間後に授業の問題を解き直す→難系で類題を探して解く

ということをしていました。

ここで注意したいのは、「難系」は、解説がかなり貧弱です。もはや答えだけです。為近先生の授業を受けて、問題を解くたびに自分に足りない視点、姿勢を見いだせるようになってから取り組んだほうが無難でしょう。

実力不足の状態では効果なし・・・

また、早めの段階から問題集だけでなく昔の東大の過去問を「時間を測って」取り組み、対策を行うことを強くおすすめします。

「本番通りにやるのは直前の時期のほうがよいのでは…?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それでは間に合わないかもしれません。なぜかというと、東大の理科は「時間制限が圧倒的に厳しい」です。内容自体の難しさより、時間制限の難しさが上回っているとも言えるでしょう。

ですから、解くスピードを速めることに早い段階から慣れておいたほうが圧倒的に有利です。もう片方の理科の科目の得意不得意も考慮して、「60-75分」で解く練習をしておきましょう。例えば、筆者自身は化学が比較的苦手だったので、65分で解く練習をしていました。

直前期

いよいよ本番です。

ほかの科目同様に直近10年分の東大理科を、時間を測って解来ましょう。

ここでおすすめなのは、B4の紙を二つにおり、本番同様の解答欄を作って過去問に臨むことです。物理は図示、記述を含めると解答が膨らんでしまうことがありがちです。解答欄の中に記述を収める練習をしておくのも手です。

東大物理の採点は?途中経過はいらない?

実は、「東大物理は途中経過を書かなくても良い、つまり答えだけで点がもらえる」という噂があります、実際に入試本番で答えだけを書いた同期は51点(満点は60点)を獲得していました。「時間がないときには答えだけ書く」、「全くわからないけどとりあえず答えだけ書いておく」、というのもありかもしれません。ただ、答えだけ書いて間違いだった場合、部分点すらもらえないということにもなるので注意してください。)

それと並行しておすすめするのは、

代々木ゼミナールの為近先生の「東大・京大物理」です。この講義も同様に、東大、京大の良問の解説をしつつ、その問題の本質を突いている講義です。この講義を推すにはもう二つの理由があリます

1東大の直近の過去問には触れていない

為近先生自身、最近の過去問は自分で時間を測って解くのが良いとおっしゃっていて、取り扱うのは若干古い過去問になっています。ネタバレを防ぐにはうってつけでしょう。

2直前期の心の持ちようなどについて聞ける

代々木ゼミナールのサテラインで配信されている授業は主に、実際に予備校に通う浪人生へ向けて講義されているものです。もう後がない浪人生の心情を汲みした言葉が聞けるチャンスであり、筆者自身、心を落ち着かせるのに有効でした。

東大物理におすすめの参考書

物理のエッセンス  おすすめ度:3 やる時期:高1

とりあえず自分で高校物理を理解したい!という場合にオススメです。

ただ、

  •  載っている問題数が少ない
  •  ちょっと問題が変わっている

という難点があるので、「物理のエッセンス」で内容を理解しつつ、「良問の風」で問題演習をする、というのもいいかもしれません。

良問の風、名門の森  おすすめ度:2 やる時期:高2夏まで

いわゆる「王道を征く」問題集です。筆者自身、素直に「良問の風」→「名門の森」という順番で取り組みました。

まあこれにも難点があって、

  • 解説が微妙
  • なぜか入試の過去問を改変した問題を載せる(変えなくていいのに)

という感じです。

ただ、高一、高二の方が受験物理に慣れていくには最適であると言えるでしょう。

代々木ゼミナールの為近先生  おすすめ度 ∞ やる時期:高2夏〜直前期

結論からいうと、為近先生は神です。(東大理三に合格した何人もの人がこう言っています。)(ステマではないです笑)

先述の通り、受験物理の本質を突いていて、「必然的解法」を教えてくれるといった感じです。

具体的には、問題の状況と高校物理の定理、公式の背景、成り立ちを鑑みた上で、「この解き方が一番妥当である」という流れです。高校物理には、別解はあまり好まれず、一番適当な解き方が存在する、ということがよくわかります。

さらに、自分で問題を解くときに注意するべき姿勢が聞けるのは大きいです。絶対的安心感。よく聞いてよく復習しましょう。

東進の苑田先生  おすすめ度:4  やる時期:高2夏〜直前期

 東大理系の人が受けたことのある講義だと思います。この講義の特徴としてはやはり「微積分を使った物理」ということでしょう。大学の範囲から受験物理を俯瞰することができるのが強みです。また、大学に入って物理を勉強する際にあたってアドバンテージになるのは間違いないです。

(為近先生と、苑田先生、どちらを受講するか、ということになってきますが、受験に合格することだけを考えたら、筆者は断然為近先生を推します。両者を比較すると、前者の方が受験物理の本質を突いている、というイメージです。(独断と偏見が含まれます))

難問題とその系統  おすすめ度:3 やる時期:高2夏〜高3

 いわゆる「難系」です。なんといっても問題が多いです。何百問あるのか計り知れないです。筆者自身、練習問題は受験本番まで解き終わりませんでした。

難系はその難しさで有名ですが、実際のところは標準的な入試問題と変わらないので臆することはないでしょう。ただ、「解説が貧弱」であること以外に欠点をあげるとすると

・問題が古すぎる

ことです。数をこなすにはいいですが、最近の入試問題に慣れるには色々な大学の過去問を漁った方がいいかもしれません。 

東進の過去問データベース  おすすめ度:4 やる時期:高3〜直前期

 東大数学の記事でも述べましたが、東進の過去問データベースは、色々な大学の入試問題とその解答が無料で閲覧できるウェブサイトです。東北大学、東工大の物理は良問が多いので取り組んでみてもいいかもしれません。「解説が貧弱」であることには留意してください。

東進の過去問演習講座  おすすめ度:3  やる時期:直前期

 東大の直近10年間の過去問を解き、添削と苑田先生の解説が受けられるサービスです。過去問を時間を計って解こう、と述べましたが、これを利用するのも手です。物理において途中経過の記述はそこまで重要ではないので、添削を受けられることにそこまでメリットはないかもしれませんが、何と言っても苑田先生の解説を受けられるのはアドバンテージでしょう。

まとめ

 長々と書いてきましたが、さっとまとめるとこんな具合です。

  • 東大物理は時間との戦い!
  • まずは物理のエッセンスなどで内容を理解したい
  • 王道の問題集で慣れていこう!
  • 代ゼミの為近先生は神。
  • 早めの段階で時間を計って解く癖をつけよう!

時間制約の厳しい東大物理ですが、東大理系の中で最も高得点が狙える科目でもあります。ぜひアドバンテージにしてみてください!

著者プロフィール

名前:K
科類:理科3類
学年:2年生
現浪:現役
写真:旅行に行ったときの写真
趣味:陸上
関連記事:当サイトの「【超本質】入試数学満点の理3生による東大理系数学の勉強法と参考書」を執筆。

本人紹介

入試では離散最低点を40点上回り、圧倒的実力を見せつけた。

特に本質を理解したと自負している数学では満点を獲得している。

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