皆さんこんにちは、東大BKKです。
「東大古文ってどんくらい難しいの?具体的な勉強法とか知りたい・・・」「2017年は源氏物語が出たみたいだね・・・。ちょっと自分の年度の古文も不安になってきた」
こんな疑問、悩みに答えます。
東大古文の基礎的な知識(配点、難易度)から、東大生が実践していた勉強法まで紹介します。
いかにして1点でももぎ取るか、どの順番で問題を解いていくのがベストか、などなど
この記事でしか知れないオリジナルコンテンツを収録しています。記事は2〜3分で読み終わります。この記事が皆さんの役に立てれば幸いです。
(東大対策については「【受験生必見】東大入試対策をセンターから二次まで東大生が完全解説!」で今回の内容含め、センターから二次試験、参考書、模試まで完全解説しています!)
目次
東大古文の配点
東大国語は二次試験1日目、つまり2/25日の最初の科目として受験します。
東大受験生は、『センター試験は練習』のような風潮があります。
「二次試験こそが勝負だ!」と感じている受験生も多いので、入試会場で国語でガチガチに緊張している人があなたの周りにいるかもしれません。
国語以上に1日目は合否をわける数学があります。
国語は文系120点満点。理系80点満点。
正式に公表されてはいませんが、現代文40点、古文30点(理系20点)、漢文30点(理系20点)、随筆20点と言われています。
文系は試験時間が150分なので、点数で割ると古文にかける時間は35~40分。
理系は試験時間が100分なので、点数で割ると古文にかける時間は25分くらいです。実際このくらいが適切です。
東大古文の難易度
結論からのべますと、東大古文はそれほど難しくはないです。
ただし一般に簡単と言われている漢文に比べると難しいです。
合格者平均点を見てみましょう。
古文だけの平均点は分かりませんが、文系なら60/120点程度は取れるようです。
一般に現代文の点数はのびないのが予想されますので、古文の合格者平均点は20/30点、10/20点くらいはあるのではと推測できます。
(注:問題の難しさによって(=年度によって)上記の点数は変動することが考えられます)
なので、合格する受験生の意識としては
「点数を稼ぐ」
ではなく
「失点を防ぐ」
という意識を持っておくといいでしょう。
東大古文の傾向
「毎年、〇〇の分野がでる!」
というような法則はありません。
源氏物語が出題されることもあれば、随筆、説話、物語、日記、紀行文、軍記物語など出題範囲は幅広いです。
設問は以下になります。
- 現代語訳3問
- 「どういうことか」などの説明問題4題
- 理系は説明問題2問
2017年度は源氏物語が出題され、悲鳴をあげる受験生もいたようです。
漢文にも同じことが言えますが、古文は文系なら30/440点、理系なら20/440点です。
一定の単語集を暗記→論述のトレーニング→過去問研究→本番
という人がおおいです。
「全体の得点を最大化する」ということを忘れずに、ほどよく勉強することが大切です。
東大古文の勉強法
「勉強法」ということに関しては、東大漢文と全く同じです。
(東大漢文の勉強法はこちら)
「東大入試」は受験業界でも目玉中の目玉なので、勉強法というものが確立されていたりします。
それではさっそく見ていきましょう。
単語を一通り暗記する
単語集を一冊完璧にしましょう。
古文単語集であれば、何でも大丈夫です。
(単語数が400程度あるものがよい)
参考書については「」で話しています。
東大古文でも最初の3問は現代語訳の問題です。ここで、古文単語や文法が問われます。しかし、東大古文といっても問われる単語自体はセンター試験の古文の単語問題と同レベルの単語です。
なので、センター試験の演習をするときに、選択肢を先に見ずに自分で答えを考えるという作業をしておくと東大古文対策になったりします。
文法書を一冊完璧に
文法も現代語訳の問題を解くときに必要です。
単語の場合と同じで、よくある文法書を一冊読んでおきましょう。問われる文法は単語と同じく基本的なことばかりなので、肩の力を抜いて重要事項だけ覚えておけば大丈夫です。
古文常識を知っておく
随筆、説話、物語、日記、紀行文、軍記物語
と、東大古文の問題の分野の幅が広いです。
理想的な状態としてはどの分野の問題が出てきても基本的な話の流れやルールが推測できる状態にあることです。
このために古典常識を頭に入れておきましょう。
世間一般的には
「単語と文法を一冊ずつやっておけばOK」
みたいな風潮がありますが、古典常識も一通りやっておくとなおよいです。
また古典常識は東大対策になるのももちろんですが、センター試験対策にもなります。受験生は時間の使い方が非常に大切で無駄な勉強はすべきではありません。この古典常識は無駄な勉強に思われがちですが、単語と文法に装備する感じです。
古典常識だけでは役に立ちませんが、単語文法とかけあわせると相乗効果がえられます。
部分点のもらえる論述の書き方を知る
東大古文は文章は比較的読みやすいものばかりです。
しかし問題で
- 細かな単語の現代語訳の和訳
- 適切な文法処理
- 問題文全体を理解した上で筋の通った文章
などなど細かなところが問われているので、点数に差がつきます。
今回紹介している「鉄緑会の東大古典過去問」の採点基準を見てみましょう。
なぜそこが採点対象となるのかまで事細かに紹介されています。
自分が問題を解くときにも、「ここは〇〇だから、採点対象になるはずだ」
という意識を持って解答作成ができるようになります。
文章の話を一貫させる
これは東大漢文と全く同じですし、センター試験国語を解くときも同じです。
最初から最後まで文章が一貫した内容として、自分の頭の中で繋げることを意識してください。
「帝を説得して無罪にする流れだったのに、なんかあれ?最後に殺されてる?ん?まあいっか。」
「まあいっか」が一番危険です。話が一貫する根拠を見つけましょう。「まあいっか」で自分でストーリーを構築してもしそれが間違った内容となっていたら・・・。
かなり点数が飛んでいきます。
自分の中で整理し、最初から最後まで一貫した文章に繋げることが大切です。
時間配分に気をつける
古文は文系であれば30/120点、理系であれば20/80点。
それぞれ150分、100分の試験なので、単純計算で文系は37.5分、理系は25分の時間配分になります。
これは見直しの時間もふくめると、妥当な時間です。
東大国語では現代文に時間がかかってしまうパターンがかなりあります。
見直しも含め、漢文は30分程度で終わるので、古文は上記の37.5、25分くらいの配分が適切です。
問題を解く順番に気をつける
断言しますが、漢文から解くべきです。
その理由は漢文が簡単だから。
東大入試最初の科目ということで、あなたが緊張していることは間違いありません。
読みやすい漢文から解いていけば、その緊張もほぐれていい感じの状態で試験に望めます。
逆に現代文からはじめて見たときを考えてみましょう。
問題文が強烈に難しくてなかなか頭に入ってこない状態になったら最悪です。そこから国語のみならず他の科目にも悪影響を及ぼすのは間違いありません。
だから、何度もいいます。漢文から解き始めましょう。入試のいい入り方ができる確率が最も高いから。
基本は過去問で勉強
古文の配点は文系理系の順で30/440、20/440です。
古文ガチ勢になる必要は0ですし、古文が得意だから東大に合格できるわけでもないことが分かります。
結論を言いますと、東大古文対策としましては過去問10年分で事足ります。過去問直近10年を2周というのが一般的ルートです。
東大古典は鉄緑会から10年分の過去問研究の参考書が販売されているので、これを利用しましょう。
- 解答に到るまでのプロセスがこと細かに書かれていること
- 採点基準が細かく、自己採点がやりやすいこと
- 10年分というちょうどいい分量
- 鉄緑会という圧倒的ブランド
デメリットとして、値段が高いこと、書店ではあまり見かけないことがあります。
値段については、親と交渉してください。
書店にない場合はAmazonから購入するのが手っ取り早いですね。
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(Amazonの紹介ページに飛びます)
東大模試との違い
東大古文と東大模試の違いですが、大差はないです。
東大国語に関しては、模試の東大現代文はひどいです。しかし、古典の古文漢文に関しては本試験と違いはほぼありません。
なので、受験生の心構えとしましては、東大模試の古典の点数は重く受け止める必要があります。
センター試験古文と東大古文
文章の難易度は同じ。
しかし、難しさは東大古文です。
どういうことかというと、論述で細かい所を書けない学生が多いということです。
センター試験の古文がマーク式でなく、記述式であったとします。
(時期にセンター試験がなくなりますが)
そうなると、答えに辿り着けない受験生は続出するでしょう。
とどのつまり、いかに心がけようと、センター試験古文は選択肢ありきで答えを選んでいる人が多いのが事実です。
センター試験を解くだけでは東大古文の実力が伸びるとは言えませんが、センター試験の答えを自分で書き出す作業をしていると記述力が上がることは間違いありません。
東大古文に使える参考書リスト
鉄緑会東大古典問題集 オススメ度★★★★★
とりあえずこれは必ず購入しましょう。
入試全体での得点の最大化を考えると、この過去問集を2周するというのが最も効率的です。
東大の古典27カ年 オススメ度★★★★☆
赤本です。
- 鉄緑会の過去問を解き終わっている
- 他の科目も十分で古文に割く時間がある
上記にあてはまる人がやるべき参考書です。
ただ、浪人生などは赤本を使用するのは普通にありです。ただ2000年以前は現在と傾向が違っているので、特段解く必要はありません。
読んで見て覚える古文単語315 オススメ度★★★★★
オススメ度5ですが、ぶっちゃけ単語集はなんでもいいです。
自分が今持っている古文単語集で十分。
古典文法 オススメ度★★★★★
文法書です。
はっきりいって、これもなんでもいいです。
基本的な助動詞の活用と特殊文法を覚えておけばOK
マドンナ古文常識217オススメ度★★★★★
古文常識に関してはマドンナ古文常識がオススメです。
1,2時間で読破できること、本当に基本事項が載っていること。古文の最初の勉強をする際に非常に有効です。
高1、高2生の東大古文対策
今回紹介してきたように、東大古文は
「東大」
の名前の割に難しくありません。
なので、東大志望の高1、高2年生が東大古文対策としてすべきは
- 古文単語の定着
- 基本的文法事項の定着
この2点になります。
過去問を解くのはまだまだ早いですし、直前でも間に合う程度の難易度です。
まずは基礎基本の定着を心がけましょう。
センター後、二次試験直前期の東大古文対策
東大古文を本気で対策するのは、この受験直前の時期でしょう。
やっておくべきことは感覚の鈍化を防ぐことです。具体的には以下になります。
- 単語、文法は毎日確認する
- 鉄緑会の過去問で解答のプロセスに到るまでを確認
単語、文法は絶対毎日見ておくべきです。
これは古典に限らず英単語も毎日見ておくべきです。
というのも直前期で大事なことがバランスよく全科目勉強すること、だからです。
1つでも数日触れていない科目があると、感覚が鈍ってしまいます。毎日単語、文法を確認して、自分の脳内の古文脳を常に保存しておくことが大切。
2つ目の過去問確認も同じ理由です。
感覚を鈍らせてしまうことが受験生にとって一番の致命傷です。
直前期で時間が本当にない場合は、一度解いた過去問の問題を見て頭で解答を作成して模範解答を確認するというのも効果はあります。
(時間は作るものである)
とにかく、直前期は感覚の鈍化を防ぎましょう。
まとめ
東大古文は王道の対策をしておけば、周りと大差をつけられることはないです。
単語集、文法書、古典常識を一通り確認し、過去問研究に進みましょう。
また、直前期は感覚を鈍化させないようにしておくことが肝心です。
東大対策については「【受験生必見】東大入試対策をセンターから二次まで東大生が完全解説!」で今回の内容含め、センターから二次試験、参考書、模試まで完全解説しています!
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