文理選択

文理選択とは、将来「文系」と「理系」のどちらに進むのかを選ぶことを言います。

社会に出る時の職業選択にも大きく関わってくることですから、人生設計への影響も強い、重要な選択です。

しかし、実際には大学受験の際に「数学ができるできない」「社会が好き嫌い」と言ったようないわゆる理系型、文系型といった判断で決めてしまう側面が大きいという現実があります。

今回は文理選択の際のポイントを紹介していきましょう。


文理選択後の流れ

文理選択についてお話しする前に、まずは文理選択後の基本的な流れについて抑えておきましょう。

多くの高校では高一の春には一回目の文理希望調査が行われます。

そして夏休みに各大学で開催されるオープンキャンパスに行ったりして学生は少しずつ自分の進路を考えていき、最終的には高一の秋までに文理を決定します。

その決定を元に高二からは文系コース・理系コースに分かれて学ぶ科目や授業時間数が変わり、文理別授業が始まります。

学校によって大なり小なりシステムが異なるので、自分の学校ではどうなっているのか調べてみてください。

文理選択は高一の秋、という高校生活の比較的早い時期にあるため、たくさんの高校生が悩むことになります。


科目の得手不得手で決めない

文理選択は受験科目に大きく関係するため、科目の得意不得意だけで決めてしまう人もたくさんいます。

特に、数学が苦手という人はそれだけで自分を文系だと決めつけてしまうことがあります。

しかし、実際には数学ができる・できないということだけで文理を決定することはオススメしません

例えば近年は急激に進むグローバル化などの影響で、従来の法・経済・文・理・工・医などの学部の枠にとらわれない様々な学部が新設されていますし、東大では推薦入試が、京大では特色入試がはじまり、AO入試を採用する大学はどんどん増えています。

このように入試の仕組みや学部・学科構成が複雑化する現在においては、科目の得意不得意で文理選択をするのは適切とは言えないのです。

親と子がよく話し合い、情報収集しながら考えていく必要があります。


なりたい職業がある人

将来なりたい職業が決まっている人は、比較的文理を決定しやすいでしょう。

ただし、就職してから「今まで想像していたイメージと違った……」ということにならないように、その希望する職業が実際にはどんなものなのかというイメージをしっかり掴んでおくことは必要です。

ここで、そのなりたい職業に就くには何を学べば良いのか、という視点を考えてみましょう。

例えば、希望する職業が裁判官なら司法試験に合格しなければいけませんし、医師なら医学部を卒業して医師国家試験に合格しなければなりません。

まず、希望する職業には資格がいるかどうかを調べましょう

もし資格が必要ならば、その資格を取るには大学で何を学べば良いのかがわかってきますから、自ずと文理も決定されます。

もし希望する職業に資格が必要なければ、その職業がどのような学問に関連しているかを調べましょう。


学びたい学問がある人

次に、なりたい職業は決まっていないけど学びたい学問や興味がある分野はあるぞ、という人にとっても文理選択は容易になります。

学びたい学問がある人は学問が文系理系のどちらに分類されるかを調べれば、すぐに文理を決定できますね。

「学問 分野」などのキーワードでネット検索してみるのも良いでしょう。

興味のある分野がある人は、その分野へのアプローチの仕方を考えるようにしましょう。

例えば環境問題に興味がある場合、法律から考えるのか、工学的に考えるのか、経済から考えるのか、など様々なアプローチが考えられますよね。

そのアプローチの仕方によって文系に進むか理系に進むかが決まってきます。


なりたい職業も学びたい学問もない人

高校生の時点では、なりたい職業も学びたい学問もあまり決まっていないという人も多いでしょう。

そんな人に向けて文理選択のヒントをいくつか紹介していきます。

一つ目は、高校で習う科目の中でどれが好きか、ということを判断基準にすることです。

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そもそも高校の勉強は広く浅くという性質がありますから、とりあえず今興味がある科目を広く浅く学ぶと、そのうちさらに興味が出て大学でもっと深く学びたいと思うようになるかもしれません。

二つ目は、大学生に話を聞いたりオープンキャンパスに行ったりして大学の雰囲気、特に文系と理系の違いを知ることです。

大学で学ぶことは、総じて受験科目とはほとんど関係がないことが多いです。

社会の一問一答を覚えて行くのと、法律/政治/経済などについて、大学の講義や配られるテキストで深く理解して行くことは別ものですし、理系も理科の勉強を机上で一生懸命頑張るのと研究施設で科学の前進を担って行くのはまるで別ものです。

実際に自分が大学でしたいことはなんなのかというイメージを明確にすることは文理選択をする上で大変重要な視点になってくるでしょう。

三つ目は、文転を念頭にとりあえず理系に進んでおく、ということです。

一般論ではありますが、文系が理転するよりも理系が文転する方が労力は少なくて済むと言われています。

これは、文系はかなり負担が大きいと言われる数Ⅲをやらなくて良いことが大きな要因です。

ですから、どうしても文理を決めかねているのならば理系にするというのも一つの手です。

その上で文系でも理系でも重要な国語・数学・英語をしっかりやり、文系理系どちらに転んでも良いように備えましょう。

しかしそれでも、もし文転した場合は文系の人よりずっと短い時間で社会などの文系科目を仕上げなければならず、大きなハンデを背負うことになるのは忘れないでください。

覚悟を決めた文転は成功する確率も高いですが、一方で文転を甘いものだと思って失敗してしまう人は大勢いるのです。


体験談

最後に実際に文理選択をした先輩方の体験談を掲載しておきますので参考にしてください。

◎理系を選択したDさん(大学2年・女性)

「私は数学が好きだったので、あまり迷わずに理系にしようと決めました。しかし、高校数学はなかなか大変で、受験期は数Ⅲをやらなくて済む文系にすればよかったと後悔したこともありました。幸い大学で心の底からやりたいと思える分野に出会えたので、いまでは理系にしてよかったと思っています。」

◎当初理系にしたが、高三から文転したKさん(大学1年・男性)

「僕は特にやりたいことなどもなく、理系ならば最悪文転できるしとりあえず理系にしておこうと思い理系にしました。しかし物理との相性が最悪で、数学もあまり得意ではなかったので、受験を考えたときに不安になってしまい、文転しました。一年で社会を間に合わせることができず、一浪してしまいました。安易に理系にしていなければ一年も無駄にせず済んだと思い、後悔しています。」

◎文系を選択したSさん(大学2年・男性)

「私は社会が好きでしたし、将来は官僚になりたかったので文系にしました。しかし、高校で数Ⅲと物理を学びたかったため悩みました。決断の決め手は、数Ⅲや高校物理は大学でもできるということでした。基本的に文系科目が嫌いではなかったので受験期もストレスを感じませんでした。」

進路選択について早くから考えるのは良いことです。

しかし、早くから将来の夢を持っていれば偉くて、なかなか夢が見つからないのは恥ずかしいことだ、ということではありません。

文理選択した結果は一生の方向性を決める、と行っても過言ではありません。

じっくり考えて、後悔のない文理選択をしてくださいね!

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