大学受験の漢字対策はいつから?おすすめの参考書と勉強法を東大生が解説!

そもそも大学受験で漢字対策はやるべきなのか

皆さんも一度は言われたことがあるのではないでしょうか。

入試は1点、2点の差で合格か不合格か決まるから、漢字は疎かにしてはいけない

と。

たしかに、漢字を1問落としたがためにその差で不合格になってしまったという話はよく耳にします。しかし、1点、2点よりも5点、10点を取りに行った方が効率は良いはずです!漢字1問分の点差で不合格となってしまった人も、数学の大問をもう1問解けていれば合格していたはずなのです。

漢字学習には大きな欠点があります。それは、学習量の割に配点が少ないという問題です。

漢字学習には時間がかかります。漢字対策用の参考書は少なくとも1500語は掲載されているし、完璧に仕上げようと思えば3000語程度学習しなければなりません。小学生の頃やらされた漢字ドリルを思い出しただけで私は嫌な気分になってしまいます。

東大生筆者としては漢字学習は必要ない、と今回皆さんに伝えておきます。

「細々と1点、2点を稼ぐより、もう5点、10点を取りに行こうぜ」というのが筆者の意見です。

大学受験の漢字対策はいつやるのがベスト?

とはいえ、この記事を読みに来てくださっている読者の方には漢字対策をするつもりの人もいるでしょう。

目安としては、高2秋までには漢字対策(=参考書などを使って漢字を勉強する時間をしっかり確保すること)は終わらせておきましょう

今この記事を見ている人で、高2秋という時期を終えてしまっている人は、漢字対策は1週間で終わらせましょう。先ほども述べたようにそれ以上時間をかけるのは、投下する時間の配分を間違えているといっていいでしょう。

参考書を終えたら後は、センター模試などの演習で間違ったものを逐一覚え直していきます。

大学入試漢字でおすすめの参考書・問題集5選

さて、ここからはサクッと漢字対策を終わらせたい人のために、おすすめの参考書・問題集を5選紹介したいと思います。

1.入試漢字マスター1800+(河合塾シリーズ)

漢字学習の定番。1800問と比較的分量が少なく、頻出度の高い語句のみが厳選されています。あまり時間をかけられない漢字対策には最適。

難易度順にA,B,Cと分類されているため、時間的余裕がなければA,Bだけ取り組めば十分かもしれません。

プラスでセンター試験頻出問題や四字熟語などが載っています。

全ての漢字に意味が載っていることが特徴です。また、同音異義語や派生語、よくある間違いなども掲載されているため、学習者に優しいテキストと言えます。

「むー」監修の下克上勉強計画
(↑紹介ページに飛びます)

特にこだわりがなければとりあえずこの一冊に取り組んでみては?

2.漢字一問一答 【完全版】(東進ブックス)

収録語数2000語と「入試漢字マスター1800+」同様比較的コンパクトにまとまっています。

出題漢字とともに「語句の意味」、「漢字の訓読み」、「類義語・対義語」が掲載されています。ただ少し「入試漢字マスター1800+」の方が見やすいかなという印象はあります。

一つ評価が大きく分かれる点があります。横書きで掲載されている点です。見やすいという意見もあるようですが、筆者としては非常に違和感を覚えました。

基本的に漢字学習をするなら「入試漢字マスター1800」か「漢字一問一答」の自分に合う方を選ぶと良いのではないでしょうか。

3.基礎からのジャンプアップノート 漢字2500 書き取り(旺文社)

この本は漢検2級向けの学習本となっていますが、大学受験向けに取り組んでも良いでしょう。

一般に大学受験で最低限必要な漢字レベルは漢検2級と言われています。あまり漢字が得意でない人が急ピッチで漢字を鍛えたいという場合にオススメです。

他の参考書と大きく異なる点は書き込みができるドリル形式の点です。間違えた痕跡を残しやすい点で使いやすいかもしれません。

また、他の参考書よりも堅苦しくない印象があります。表紙が色鮮やかで、参考書独特の堅苦しさがない点取り組みやすいと感じる人もいるのではないでしょうか。

4.上級入試漢字-国公立入試対策(桐原書店)

漢字オタクはこれを使え!掲載語数4000語。大学受験向け漢字参考書では最大級のボリュームとなっています。

巻末に全ての漢字の意味が載っているなど漢字に関することは全て網羅しています。

付録には難読地名や難読動植物名まで掲載されています。もはや大学受験レベルを超えています。

このボリューム感では他教科の勉強時間を圧迫してしまいそうです。

大学受験にこんなに量が必要なのか疑問は残りますが、漢字が好きでたまらない受験生にはおすすめです。

5.生きるセンター漢字・小説語句(駿台文庫)

センター試験対策に特化した漢字問題集です。全てセンター試験実戦形式で掲載されています。また、漢字だけでなくセンター試験の小説語句問題も掲載されているのが特徴です。

漢字2000語+小説語句360題という構成。

しかし、この問題集が有名なのは別の点にあります。エロティックな例文がちらほら。駿台の先生のユーモアだったのでしょうが、セクハラ・性差別だという意見もあり、大学教授からクレームを受けたりtwitterで炎上したりしました。

ですが、センター対策にピッタリなのは確か。例文を見てちょっとクスリと笑えたら、漢字学習が捗るのかもしれません。

怖いもの見たさに興味がある人は、買ってみるかTwitterで検索してみるかすることをオススメします。

漢字の効率的な勉強法3選

1.テストで間違えた漢字は覚える!

模試や定期試験で出題された漢字のうち、間違えた漢字はしっかり覚えましょう。模試や定期テストで出題される漢字は頻出漢字であることが多く、入試本番でも出題される可能性が高いためです。

漢字学習は必要ないと前に述べましたが、これだけは絶対にやりましょう!大して時間はかからないはずです。

筆者は高校生の頃、間違えた漢字だけを書き込むノートを作って入試直前に確認していました。

2.隙間の時間を活用

漢字学習は出来るだけ通学時間や学校の休み時間などに済ませましょう!他の勉強のための時間を邪魔しないことが肝心です。

3.やらない

英単語帳に取り組むのと同じくらいの学習量が求められる割に、配点が低く効率が悪い漢字学習。やらないというのがそもそもの筆者の考えです。

しかし、やらないという選択をしたとしても恐らく高校の先生は漢字の学習を求めるでしょう。漢字は入試対策以外にも、大人としての常識という一面があるからです。

他の勉強に時間を使いたい人は、補習や追加課題にひっからない程度に上手な付き合い方をするのが良いかと思います。漢字の補習と追加課題に時間を取られては本末転倒なので、絶対に引っかからないようにしましょう。

大学入試でよく出る・出やすい漢字集

入試頻出の漢字を数問まとめてみました。これが全部解けたら大学受験レベルは完璧かもしれません。

おごそかな雰囲気

②川の流れがおだやかだ。

③道路のかくふく工事

④波にただようカモメ

⑤血管の収斂(読み)

分かりましたか?

正解は①厳か、②穏やか、③拡幅、④漂う、⑤しゅうれん です。

多分これが全部解ければ十分でしょう。

間違えてしまったあなた!これが実際の入試だと考えてみましょう。もしも1問ミスだとしたら、1点か2点の減点で済むでしょう。

つまり、5問中3問か4問解けていれば大きな損失になることはないのです。ですから、1、2問落としてしまったからといって焦って参考書を買いに行かなければならないということにはなりません!

ただし、正解数が2問以下だったあなた!再三筆者は漢字学習が必要ないと述べていましたがあなたは例外です!仮に全問落としてしまうと5点〜10点の大きなロスになってしまいます。2問以下しか解けなかった人は参考書を取り組みましょう。

漢字の勉強をするならいつから?

やるならなるべく早く始めましょう。高2の夏までには終わらせてしまうのが理想です。配点が高くない漢字の学習に受験期の勉強時間を割いてしまうのは非常に勿体無いです。

受験期に漢字学習をするのは通学中などの隙間の時間だったとしても勿体無い!英単語帳や歴史の一問一答などに取り組んだ方が効率的です。

東大生筆者が漢字学習に関する雑感

 

繰り返しになりますが、大学受験としての漢字対策はほとんど意味がないと考えています。しかし、漢字には常識という側面があります。大人になっても漢字が書けないと常識がないと判断されてしまうこともあると思います。

結局のところ教養が問われているのです。中高生の頃から小説や評論を読み、知識を深めていれば自然と漢字ができないということにはならないはずなのです。

日本語話者の私たちにとって漢字は学習するものではなく、生活空間に自然な形で漂っているものです。生きている空間に漢字がないということは、知的に健全な生活を送れていないということになるのではないでしょうか。

自由に知を解き放てる世界で生きていたいと私自身も改めて感じているところです。

中高生の皆さんにはぜひ評論を読んでほしいと思います。高校受験までの学習の中で専門的な評論文と触れ合う機会は少なかったのではないでしょうか。入試対策という側面でも現代文の対策になります。自然と漢字と触れ合い身に付けることもできるのではないでしょうか。

とはいえ、評論を読むということの中心は入試対策ではありません。中高生の多感な時期に専門的な知に触れ、自分の知的な土台を形成していくことがどれだけ重要なことか。

中高生の皆さんが図書館へ行き、月に一冊ほど自分の好奇心の赴くがままに評論を手にとっていただけると喜ばしく思います。

まとめ

今回は大学受験の漢字をテーマに解説してきました。

筆者はほとんど漢字勉強をしなかった身ですが、時間がある高2生などはやっても悪くないと思います。

そうでない高3生の人は全体の勉強計画を確認しながら、最低限の時間で漢字を覚えれるよう工夫していきましょう!

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