皆さんこんにちは、東大BKKです。
「偏差値BFってどういう意味?」「偏差値BFのボーダーフリー大学は誰でも入れるの?」
こんな疑問に答えます。
この記事では偏差値BFをテーマに解説していきます。
これを読めば、偏差値BF、ボーダーフリーについては丸わかりです!!
記事は2分でサクッと読めちゃいます。
目次
偏差値BFの意味とは
偏差値BFとはどういう意味かご存知でしょうか。
そもそも偏差値とは集団の中でのサンプルの立ち位置を示す指標で、「偏差値40」「偏差値70」として表記されることが基本です。
偏差値BFとは「偏差値ボーダーフリー」のことを意味し、定員割れしており合否の基準となる点数・偏差値を算出できない大学のことを意味します。
つまり理論上は受験料さえ払えば誰でも入れる状況となっている大学です。
受験におけるボーダーフリーという概念
そもそもこのボーダーフリーという概念は2chや受験サロンなどの掲示板で作られた言葉ではありません。
偏差値BFの由来は河合塾さんの「入試難易予想ランキング表」というものが起源でできた概念です。河合塾が偏差値BFについて言及しているので載せておきます。↓↓
なお、ボーダーラインの設定基礎となる前年度入試結果調査データにおいて、不合格者数が少ないため合格率50%となる偏差値帯が存在せず、ボーダーラインが設定できなかった場合、ボーダー・フリー(BF)としています。
引用;河合塾
こちらに記載されている通り、「不合格者数が少ないため合格率が50%となる偏差値帯が存在せず、ボーダーラインが設定できなかった」という記載があります。
これを分かりやすく解説します。
- 基本的に大学は倍率が存在する。
- 合格者不合格者が密集する偏差値帯が必ず存在する
- 定員割れで不合格者が少ない場合、その偏差値を明確に設定できない
基本的に大学は倍率が存在する。
普通の大学、とくに国公立大学であれば基本的に定員に対してそれ以上の受験生が応募するため、倍率が1倍以上、つまり不合格となる受験生が一定数発生します。
合格者不合格者が密集する偏差値帯が必ず存在する
そのため採点をし、偏差値を算出すると、合格者と不合格者が混在している偏差値帯が必ず存在します。
これが基本的に大学の偏差値として紹介されます。例えば東大ならおよそ70というように、偏差値70を境に合格者と不合格者が分かれるという意味です。
定員割れで不合格者が少ない場合、その偏差値を明確に設定できない
が、しかし、定員よりも募集人数が少ない偏差値BF大学の場合、不合格者は0人か、いても少数人となります。
そうなると明確に、「偏差値46が合否を分けるボーダーラインです!!」と言うことができなくなってしまいます。
この結果偏差値の表記が、偏差値BF大学となるのです。
A大学B学科 | 偏差値BF |
C大学D学科 | 偏差値70 |
↑C大学は偏差値70を境に、合格不合格が別れ、A大学は合否判定の偏差値が計測できません。
偏差値BFの意味を間違えて理解していました。
実は筆者自身、この記事を執筆するまで偏差値BF大学について、勘違いしていました。
そもそも、受験でよく見かける、「東大は偏差値75だ!!京大は73!!」
というような偏差値がどういう意味を持っているのかも、イマイチ把握できていませんでした。
A大学B学科 | 偏差値BF |
C大学D学科 | 偏差値70 |
おそらく読者の皆さんにも、偏差値BFはもとより、こうした偏差値の表記の意味も勘違いしていた人が多かったのではないかと思います。
BF大学は受験料を払えば受かるという話
では、偏差値BF大学は受験料を払えば受かる、つまり誰でも入れるという説がありますが、こちらはどうでしょうか。
結論からいうと、そういうわけではないですが、実質的にはほぼその通りです。
というのも基本的に偏差値がBFと表記されてしまうのは定員に対して募集人数が少ない、つまり人気のない大学になるので、それは大半が偏差値の低い大学となっています。
倍率も偏差値BFの大学はおよそ1~1.5倍くらいですので、一般的な大学受験の倍率に比べると(=およそ3倍)、かなり入りやすくなっています。
偏差値BF大学は数値にすると偏差値はどれくらい?
では、そんな偏差値BFを実際に偏差値換算するとどれくらいになるでしょうか。
河合塾さんの「入試難易予想ランキング表」を活用させていただきます。
偏差値BFという記載があるのは、基本的に他の学部の偏差値が35~45の間の大学にあります。
A大学B学科 | 偏差値BF |
A大学C学科 | 偏差値40 |
A大学D学科 | 偏差値37.5 |
A大学E学科 | 偏差値BF |
↑一例。
なので、目安としては偏差値35付近の大学学部が偏差値BF大学に属するという認識でよいでしょう。入試も比較的簡単な問題が出題されるであろうことが想像できます。
BFとFランクの違い
受験界隈にはFランク大学なる言葉が存在します。
2chや受験サロンが起源かと思われる言葉ですが、認識としてはこちらの2つの言葉は同一の意味を持っていると認識してよいでしょう。
東大生筆者がBF(ボーダーフリー)について思ったこと
筆者の推測ですが、今後数十年で現在BF(ボーダーフリー)大学と呼ばれている大学たちはなくなるのではないかと思います。
皆さんご存知か分かりませんが、日本は2008年の1億2800万人をピークに人口減少が起きているのです。
(2019年現在:1億2600万人)
大学の進学率こそ増加しているものの、子供の人口も減少中で、実際にその問題が浮き彫りになっているのが、定員割れしている現在のBF大学です。
有名でない私立の大学はいずれなくなっていくかもしれないと思いました。
まとめ
今回は偏差値BFをテーマに解説してきました。
BFはボーダーフリーの略でした。受験トリビアも知ってみると面白いですね!!